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2023.09.27 16:00

小松菜奈&松田龍平主演『わたくしどもは。』2024年公開決定!特報&ティザーポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

小松菜奈と松田龍平がダブル主演を務める映画『わたくしどもは。』が2024年に公開されることが決定し、特報映像とティザーポスター、場面写真3点が解禁されました。

佐渡島を訪れ、金山跡地の片隅にひっそり佇む墓地、“無宿人の墓”の存在から本作の着想を得たという富名監督。佐渡島では江戸時代、無宿人と呼ばれる戸籍を剥奪された人々が内地から連れてこられ、金山で過酷な労働を強いられた結果、多くの方が命を落とすという出来事がありました。

戸籍の無い“無国籍者”は遠い過去の出来事ではなく、日本、そして世界的にも増加し、現在問題となっています。 「この社会に記録上存在していない、無宿人と無国籍者は、亡くなってもその存在は永遠に認められることがないまま、その魂は“彷徨える魂”としてこの世を漂っている。忘れ去られないためにもこれをテーマに映画を作りたかった」と監督は話します。

さらに続けて、「この映画の物語を支えるプロットとし、佐渡金山を象徴する二つに割れた山、道遊の割戸と呼ばれる金山が大切な役割を担っている。じっと眺めていると、その割れた裂け目はあの世とこの世を繋ぐ出入口に思えたことが映画の強いインスピレーションになった」と作品に対する強い思いを述べています。

富名監督は、ロンドンフィルムスクールで学んだ後、2013年、短編『終点、お化け煙突まえ。』(13年/主演:岸井ゆきの)を監督・脚本。続く長編初監督作品『Blue Wind Blows』(18年/内田也哉子・内田裕也共演)は、第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション・コンペティション部門に選出されたほか、各地の映画祭で上映されました。

長編監督第2作にあたる本作は、ベネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト「Biennale College Cinema 2018-2019」において、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画で、5年の月日を経て、第36回東京国際映画祭のコンペティション部門でワールドプレミアされます。

以下、コメントが到着しています。

富名哲也(監督・脚本)
「わたくしどもは。」は、叶わぬ恋をした悲運の男女のその後を描いています。二人は“彷徨える魂”として、生きているのか死んでいるのかわからないままこの世を漂い続けているのです。そんな現実離れした物語の難しい人物像を、主演の二人である小松菜奈さんと松田龍平さんが圧倒的な存在感でこの映画に説得性をもたらしてくれました。おふたり無くしては作品は完成し得ませんでした。私のプロデューサーでもある妻と製作した本映画の独特で不思議な世界観を、劇場で多くの人に体感して頂けたらと思っています。

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『わたくしどもは。』

舞台は佐渡島の金山跡地。倒れている女(小松菜奈)が目覚める。女には過去の記憶がない。女は、清掃員の女性キイに助けられ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女の子も暮らしている。名前を思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。ミドリはそこで警備員の男(松田龍平)と出会う。 男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は互いに惹かれ合っていく──。

出演:小松菜奈、松田龍平 
監督・脚本:富名哲也
プロデュサー:畠中美奈

日本公開:2024年ロードショー
製作・配給:テツヤトミナフィルム
配給協力:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
©️TETSUYA to MINA film