News

2023.09.06 12:00

「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」12月8日より開催決定!

  • Fan's Voice Staff

ウォン・カーウァイ監督初期2作品の特集上映「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」が12月8日(金)より開催されることが決定し、ポスタービジュアルが解禁されました。

昨年には『恋する惑星』、『天使の涙』、『ブエノスアイレス』、『花様年華』、『2046』の4Kレストア版が劇場公開され、大ヒットを記録したウォン・カーウァイ監督。その際に上映されなかったデビュー作『いますぐ抱きしめたい』と、レスリー・チャンやマギー・チャンら豪華キャストが出演する監督第2作『欲望の翼』を再上映を熱望する声が大きくなり、この度4Kレストア版で劇場公開される運びとなりました。

『いますぐ抱きしめたい』

『いますぐ抱きしめたい』は、アンドリュー・ラウ(『インファナル・アフェア』、『恋する惑星』)の“遅くて速い”唯一無二の撮影で、ヒーローでもマフィアでもない若者たちを主人公に友情と悲恋を描き、それまでの香港ノワール映画にない、美しくエモーショナルな世界観を確立。1989年カンヌ映画祭批評家週間カメラドール(新人監督賞)、香港電影金像奨9部門(作品賞・監督賞含む)ノミネート。2005年の劇場上映以来(配給調べ)の劇場公開となり、実に18年ぶりにスクリーンに登場します。

『欲望の翼』

『欲望の翼』は、1960年の香港を舞台に、都市に生き、自由を求める若者たちの孤独と恋愛模様を描いた群像劇。のちに何度もタッグを組むクリストファー・ドイルを初めて撮影監督に迎え、説明や構成よりもムードや気配を際立たせる詩的なスタイルを確立した監督第2作。プイグや村上春樹など文学作品からの影響、ラテン音楽の起用、レスリー・チャンら大スター6人の豪華競演──すべての要素が奇跡的なバランスで絡み合う『欲望の翼』は、とびきりメロウでメランコリックな、WKW映画のひとつの特異点と言えます。1991年香港電影金像奨5部門(作品賞、監督賞、最優秀男優賞、美術賞、撮影賞)受賞。今回は、近年劇場公開されたデジタルリマスター版ではカットされていたマギー・チャンのシーンが復活したオリジナル版での上映となります。

9月8日(金)よりムビチケ前売り券(税込1,500円、オンライン券のみ)が発売予定。

==

『いますぐ抱きしめたい』

香港の暗黒街でヤクザな暮らしを送るアンディ(アンディ・ラウ)のもとに、これまで会ったことのない従姉妹のマギー(マギー・チャン)がランタオ島から訪れる。そこへアンディの弟分ジャッキー(ジャッキー・チュン)から電話が入る。借金の取り立てにてこずるジャッキーを助けるべく、アンディは夜の街へと走り出した。その帰り道、アンディは恋人からある衝撃的な言葉を聞かされる。これをきっかけにアンディとマギーは急接近するが、今度は借金取りに追われる側となってしまったジャッキーを助けに向かったアンディは、そこでトラブルに巻き込まれてしまう。身も心もボロボロになったアンディは、ランタオ島に戻ったマギーと愛の日々を過ごすが、再びジャッキーが問題を起こし駆けつけたアンディを待っていたのは……。

キャスト:アンディ・ラウ、マギー・チャン、ジャッキー・チュン、アレックス・マン
監督・脚本:ウォン・カーウァイ
製作:ローヴァー・タン
撮影:アンドリュー・ラウ
美術:ウィリアム・チャン
1988年/香港/カラー/99分

==

『欲望の翼』

「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ」。ヨディ(レスリー・チャン)はサッカー場の売り子スー(マギー・チャン)にそう話しかける。ふたりは恋仲となるも、ある日ヨディはスーのもとを去る。ヨディは実の母親を知らず、そのことが彼の心に影を落としていた。ナイトクラブのダンサー、ミミ(カリーナ・ラウ)と一夜を過ごすヨディ。部屋を出たミミはヨディの親友サブ(ジャッキー・チュン)と出くわし、サブはひと目で彼女に恋をする。スーはヨディのことが忘れられず夜ごと彼の部屋へと足を向け、夜間巡回中の警官タイド(アンディ・ラウ)はそんな彼女に想いを寄せる。60年代の香港を舞台に、ヨディを中心に交錯する若者たちのそれぞれの運命と恋──やがて彼らの醒めない夢は、目にもとまらぬスピードで加速する。

キャスト:レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、ジャッキー・チュン、アンディ・ラウ、レベッカ・パン、トニー・レオン
監督・脚本:ウォン・カーウァイ
製作:ローヴァー・タン
製作総指揮:アラン・タン
撮影:クリストファー・ドイル
美術:ウィリアム・チャン
1990年/香港/カラー/95分

==

「ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング」

2023年12月8日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて公開