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2023.07.28 12:00

『ゴーストワールド』11月23日より全国ロードショー決定!

  • Fan's Voice Staff

ソーラ・バーチ&スカーレット・ヨハンソン主演の“低体温系”⻘春映画『ゴーストワールド』が、11月23日(木・祝)より22年ぶりに劇場公開されることが決定しました。

アメリカで「ティーンエイジャーのバイブル」として高い人気を誇ったダニエル・クロウズの同名グラフィックノベルを原作に、ドキュメンタリーに定評のあるテリー・ツワイゴフ監督が初めて手掛けた長編劇映画。日本では2001年、「ダメに生きる」というキャッチコピーが反響を呼び、大ヒットを記録しました。

ロサンゼルス郊外で撮影された本作は、どこまでも続くショッピングモールやファーストフードチェーンの進出によって、次第に個性を失いつつある1990年代のアメリカの名もなき町が舞台。世界に馴染めず、いつも周囲をばかにして過ごしているシニカルな二人のティーンエイジャーが大人になることに直面し、自分の居場所を見つけようとする倦怠感に満ちた数カ月を描きます。

主演は『アメリカン・ビューティー』(99年)での演技が絶賛されたソーラ・バーチと、『ロスト・イン・トランスレーション』(03年)で脚光を浴びたスカーレット・ヨハンソン。撮影当時バーチは17歳、ヨハンソンは15歳。すぐに意気投合したという二人の等身大の瑞々しい演技をおさめた貴重なフィルムでもあります。

さらに、一目見たら忘れられないクセのあるルックスで多くのファンを持つ実力派バイプレイヤーのスティーヴ・ブシェミ、『ゴールデンボーイ』(98年)や『BULLY ブリー』(01年)などの作品で知られ、2008年に急逝したブラッド・レンフロが出演しています。

原作者のダニエル・クロウズはツワイゴフ監督と共同で脚本を執筆し、2002年のアカデミー脚色賞をはじめ多くの賞にノミネートされるなど、高く評価されました。近年では『ユーフォリア/EUPHORIA』(19年〜)などにも影響を与え、「時代を先取りしていた」(Los Angeles Magazine)など再評価が進み、新たな世代にも愛される作品となっています。

今年は、⻑らく入手困難だった原作コミック日本版の第4刷が5月に、廃盤となって久しかったDVDと初のBlu-rayが7月28日(金)にそれぞれ発売されています。

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『ゴーストワールド』(原題:Ghost World)

1990年代アメリカ、都市郊外の名もなき町。幼馴染で親友のイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は高校を卒業したものの、進路も決めず、あてもなく町をぶらついては面白いことを探して過ごしている。ある日、二人はモテないレコードマニアの中年男・シーモア(スティーブ・ブシェミ)に出会う。ダサくても独自の世界を持つシーモアに興味を持ったイーニドは、アウトサイダーとして生きる彼の”理解者”として交流を深め、奇妙な友情関係を築いていく。一方、アパートを借りるために地元のコーヒーショップに就職し、社会と折り合いをつけて自立しようとするレベッカ。同居生活を計画していた二人の間には次第に距離が生まれ……。

出演:ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンソン、スティーヴ・ブシェミ、ブラッド・レンフロ ほか
監督:テリー・ツワイゴフ
原作:ダニエル・クロウズ「ゴーストワールド」(プレスポップ刊)
脚本:ダニエル・クロウズ、テリー・ツワイゴフ
製作:ジョン・マルコヴィッチ ほか
撮影:アフォンソ・ビアト
編集:キャロル・クラヴェッツ=エイカニアン
2001年/アメリカ/英語/カラー/ビスタ/111分/字幕翻訳:石田泰子

2023年11月23日(木・祝)Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次公開
配給:サンリスフィルム
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