『イノセンツ』日本版予告編&ポスターが解禁!
- Fan's Voice Staff
北欧の新たなる鬼才エスキル・フォクトによるサイキックスリラー『イノセンツ』の日本版予告編とポスターが解禁されました。
両親と重い自閉症でまったく言葉を話せない姉アナと共に緑豊かな郊外の団地に引っ越してきた9歳の少女イーダ。同じ団地の別棟に住むベンが「いいもの見たい?」と声を掛け、無邪気に森の中で遊び始める二人。ベンが木の棒に向けて力を込めると、木は真っ二つに折れ、二人は大興奮。実はベンは、心の中で念じただけで小石などの物体を動かすことができる特殊な能力を持っていたのでした。その魔法のような力に驚いたイーダは、たちまちベンと親しくなり、大人たちの目が届かないところでサイキックパワーのテストを繰り返していきます。
ところが、他人を自在に操れるようになったベンのネガティブな想念が暴走し、もはやとどまるところを知らずにふくれ上がり、過激になっていきます。「やめてママ!」と怯えるアイシャ、突如吠え出す犬。指に抵抗し曲がる水。額から血を流す女性。ガラスを手で握り滴る血。倒れ込む少女。遊びだった時間は次第にエスカレートし、取り返しのつかない狂気となり、衝撃の夏休みが始まるのでした──。
監督を務めたのは、『わたしは最悪。』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト。ヨアキム・トリアー監督の右腕として、これまで『母の残像』『テルマ』『わたしは最悪。』の共同脚本をトリアー監督と共に手がけてきました。『イノセンツ』はフォクト監督の長編2作目となり、監督作品は日本劇場初公開となります。
団地を舞台に子どもがサイキックバトルを繰り広げると言えば、大友克洋の「童夢」が想起されますが、まさにフォクト監督は「童夢」からインスピレーションを受けて本作を創り上げました。
『イノセンツ』は第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出され、ノルウェーのアカデミー賞と称されるアマンダ賞では監督・撮影・音響・編集の4部門で受賞しました。
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『イノセンツ』(英題:The Innocents)
監督・脚本:エスキル・フォクト
撮影監督:シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン
出演:ラーケル・レノーラ・フレットゥム、アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ、ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム、サム・アシュラフ、エレン・ドリト・ピーターセン、モーテン・シュバラ
2021年/ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン/ノルウェー語/カラー/原題:De uskyldige/日本語字幕:中沢志乃
日本公開:2023年7月28日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
提供:松竹、ロングライド
配給:ロングライド
公式サイト
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