『インスペクションここで生きる』メイキング写真2点が解禁！

Fan's Voice Staff

A24が見出した新鋭監督が自らの半生を描いたヒューマンドラマ『インスペクションここで生きる』のメイキング写真2点が解禁されました。

エレガンス・ブラットン監督

1979年に生まれたエレガンス・ブラットン監督は、ゲイであることで母親に捨てられ、16歳でホームレスに。そのまま10年を路上で過ごした後、生きていくために海兵隊への入隊を志願します。過酷な訓練と差別が横行する壮絶な環境の中で与えられたフィルムメーカー（映像記録担当）という仕事が転機となり、社会からのけ者にされて「透明で重要ではない」と感じていた自分を癒すために映画を撮ろうと決意したといいます。

コロンビア大学の理学士、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部映画学科で修士の学位をそれぞれ取得後、2022年に自身の半生をそのまま詰め込んだ本作で、長編デビューを飾ったブラットン監督。自身が育った環境とはまるで違った人達が集まる映画界において、過去にホームレスを経験したことが負い目に感じられる瞬間もありながらも、本作を完成させたことでそうした考えは一切なくなり、「困難を価値のあるものに変えることができた」と振り返っています。

自身を投影した主人公・フレンチが劇中で感じる「欲望、恐れ、そして最終的に抱く目標まで、すべてが本物」であり、「同様のつらい経験をしたために、自らの話をすることができない人たちが大勢いることを知っています。この作品は完全に個人的な映画ですが、あらゆる種類の似たような体験をしてきたすべての人たちの心と考えが変わることを願っています。私が持っている“最強の武器”は、この物語を通して皆さんに私の真実を体験してもらえることです」と語り、自身の物語を世界へと共有できることは実に幸運なことだと述べています。

『インスペクションここで生きる』はトロント国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに各国へと渡り、ブラットン監督が敬愛するマーティン・スコセッシやケイト・ブランシェット、さらにレニー・クラヴィッツやジェイ・Zといったアーティストからも直接賞賛の声が届いたと明かしてます。

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