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2023.06.09 8:00

『あしたの少女』日本版特報&新場面写真7点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

巨匠イ・チャンドンがプロデューサーを務めた『私の少女』で鮮烈な長編デビューを飾ったチョン・ジュリ監督の8年ぶりとなる最新作『あしたの少女』の日本版特報と新場面写真7点が解禁されました。

2017年に韓国で実際に起こった事件をモチーフに、ダンス好きの明るい少女が想像を絶する過酷な労働環境に疲弊し、ついには自死へと追いやられていく様を、迫真のリアリティをこめて描ききる本作。高校生のソヒ(キム・シウン)が実習生としてコールセンターで働く前半のパートは、物語のベースになった実際の事件を忠実に再現。もうひとりの主人公、刑事ユジン(ペ・ドゥナ)が登場する後半はチョン監督の創作で、韓国の労働問題を追及してきたジャーナリストらに触発され、キャラクターを構築したといいます。

特報では、ソヒがダンスの練習に励む姿が映し出された後、二分割された画面の一方でソヒが携帯をのぞき込めば、その姿に呼応するかのように、もう片方にソヒの足跡を辿るユジンがのぞき込む姿が映し出され、以降も二人の対比が強調された構図となっています。途中、「物語の前半と後半が見事に呼応する」という海外レビューが表示され、今回の特報は、ひとつの事件をふたつの視点で描くという本作の特徴を生かしたユニークな構図を取っています。

ソヒ役にはフレッシュな新進女優キム・シウンが抜擢され、競争社会の底辺であえぎながら懸命に生きようとした少女の心情をこのうえなくリアルに表現。事件の真相究明に執念を燃やすユジン役には、日本映画やハリウッド映画でも活躍し、是枝裕和監督作品『ベイビー・ブローカー』も記憶に新しいペ・ドゥナ。前作『私の少女』でタッグを組んだチョン監督は、当初からペ・ドゥナの起用を想定して脚本を執筆しました。

本作は2022年にカンヌ国際映画祭批評家週間のクロージング作品に韓国映画として初めて選ばれ、第23回東京フィルメックスでは審査員特別賞を受賞するなど、多数の国際映画祭で高い評価を受けています。

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『あしたの少女』(英題:Next Sohee)

監督・脚本:チョン・ジュリ
出演:ペ・ドゥナ、キム・シウン、チョン・フェリン、カン・ヒョンオ、パク・ウヨン、チョン・スハ、シム・ヒソプ、チェ・ヒジン
2022/韓国/5.1ch/138分/DCP

日本公開:2023年8月25日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開
配給:ライツキューブ 
公式サイト
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