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2023.06.07 12:00

『わたしたちの国立西洋美術館』7月15日公開決定!本ビジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

東アジア最大級の西洋美術コレクションを誇る国立西洋美術館の舞台裏を描いたドキュメンタリー映画『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』の公開日が7月15日(土)に決定し、本ビジュアルが解禁されました。

1959年、フランス政府から日本へ寄贈返還された「松方コレクション」を基礎に、モネの「睡蓮」をはじめルノワール、ピカソ、ゴッホなどの名画からロダンの「考える人」「カレーの市民」などの彫刻、版画、素描などおよそ6,000点の作品を所蔵する国立西洋美術館。

2020年、ル・コルビュジエが構想した創建時の姿に近づける整備のために休館した美術館の、普段は見ることのできない内部にカメラが入り、1年半の長期間にわたり密着。リニューアル工事のために行った所蔵作品の“お引越し”の全貌を記録したほか、絵画や彫刻の保存修復作業、コレクションの調査研究や国内・海外の美術館への巡回展、特別展の企画開催など、知られざる“美術館の舞台裏”に迫ります。絢爛たる美術品の数々が目を楽しませる一方で、関係者へのインタビューからは、日本の文化行政が抱える難問と美術館の目前に迫る“危機的状況”が浮かび上がり──。

本ビジュアルには、引越し作業のためにぐるぐる巻きにされた「考える人」をはじめ、モネ、ルノワール、ティツィアーノなど国立西洋美術館が所蔵する名画の数々と、学芸員や修復家など美を守り伝えるプロフェッショナルたちの姿が描かれています。

監督は、2015年に開催され大きな話題を呼んだ永青文庫「春画展」の内幕を描いた『春画と日本人』の大墻敦。

なお、全国の上映劇場や通販サイトメイジャーで販売される前売り券を購入すると、先着限定特典として映画オリジナルクリアファイルがプレゼントされます(6月中旬より発売予定/税込1,500円/一部劇場を除く)。限定生産のクリアファイルには、第二次世界大戦中に所在不明となり、約60年ぶりに発見されて話題を呼んだモネの大作「睡蓮 柳の反映」と、ぐるぐる巻きの「考える人」が描かれています。

以下、美術系YouTube番組「山田五郎 オトナの教養講座」で知られる山田五郎より称賛コメントが到着しています。

山田五郎(評論家)
足りない予算と人手を補う、努力と工夫と責任感。国立西洋美術館は、ル・コルビュジエが設計した建物だけでなく、所蔵する作品も、そして何よりそこで働く人たちの頑張りも世界遺産級といえるだろう。

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『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』

製作・監督・撮影・録音・編集:大墻敦
録音・照明:折笠慶輔
録音:梶浦竜司
カラーグレーディング:堀井威久麿
音楽:西田幸士郎
演奏:閑喜弦介(クラシックギター)、多久潤一朗(アルトフルート)
音楽録音・リレコーディング:深田晃
技術協力:KIN、大石洋平、宮澤廣行
協力:国立西洋美術館
2023年/日本/105分    

日本公開:2023年7月中旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給:マジックアワー
公式サイト
©大墻敦