News

2023.05.19 11:00

『オオカミの家』8月公開決定!アリ・アスター製作総指揮『骨』同時上映!

  • Fan's Voice Staff

チリの二人組監督レオン&コシーニャによるストップモーション・アニメーション『La casa lobo』が、邦題を『オオカミの家』として8月より全国順次公開されることが決定し、日本版ポスタービジュアルが解禁。あわせて、レオン&コシーニャの最新作で、アリ・アスターが製作総指揮を務めた短編『骨』も同時上映されることが決定しました。

『オオカミの家』

チリ南部のある施設から逃走し、森の中の一軒家で二匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描いた“ホラー・フェアリーテイル”アニメーション。

ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコロニア・ディグニダというコミューンにインスパイアされた本作は、レオン&コシーニャことクリストバル・レオンとホアキン・コシーニャ監督が脚本、美術、撮影、編集も手掛け、大部分を二人で完成させたと言っても過言ではない作品。企画段階を含めると完成までに5年の歳月を費やし、ワールドプレミアとなった第68回ベルリン国際映画祭ではカリガリ映画賞を、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭では審査員賞を受賞するなど、注目を集めました。

『ミッドサマー』のアリ・アスター監督は一晩に何度も鑑賞し、自らレオン&コシーニャにコンタクトをとったいい、意気投合したアスターは、今回同時上映となる短編『骨』の製作総指揮に名乗りを上げ、さらに自身の最新作『Beau is Afraid』内の12分に及ぶというアニメーションパートを二人に依頼。アリ・アスターは、「レオン&コシーニャは、まぎれもなくヤン・シュヴァンクマイエルとクエイ兄弟の後継者だ。『オオカミの家』のような作品が作られたことは、過去に一度もない!」と絶賛しています。

『骨』

ポスタービジュアルは、劇中に登場するあらゆる形態の主人公マリアをコラージュした日本オリジナルのもの。全編カメラが止まることなく、最後までワンシーン・ワンカットで空間が変容し続ける、まさに“異形”の本作の世界観が凝縮されており、レオン&コシーニャからは「大好きなアートワークだ。本当に完璧!アメイジング!早くシェアさせて!」とのコメントが到着しています。

==

『オオカミの家』(原題:La casa lobo)

美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落。“助け合って幸せに”をモットーとするその集落に、動物が大好きなマリアという美しい娘が暮らしていた。ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、きびしい罰に耐えられず集落から脱走してしまう。逃げ込んだ一軒家で出会った2匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。怯えるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような禍々しい世界と化していく……。

監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
脚本:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ、アレハンドラ・モファット
声:アマリア・カッサイ、ライナー・クラウゼ
2018年/チリ/スペイン語・ドイツ語/74分/カラー/1.50:1/ 5.1ch/字幕翻訳:草刈かおり/英題:The Wolf House
© Diluvio & Globo Rojo Films, 2018

==

『骨』(原題:Los Huesos)

2021年、新憲法草案の議論が進むチリで、ある映像が発掘された。それは、少女が人間の死体を使って謎の儀式を行っているもので……。1901年に制作された世界初のストップモーション・アニメーション(という設定)。

監督:クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ
エグゼクティブ・プロデューサー:アリ・アスター
音楽:ティム・フェイン
2021年/チリ/スペイン語/14分/モノクロ/スタンダード/ステレオ/字幕翻訳:草刈かおり/英題:The Bones
© Pista B & Diluvio, 2023

日本公開:2023年8月より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー!
配給:ザジフィルムズ
協力:WOWOWプラス
公式サイト