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2023.05.12 8:00

『星くずの片隅で』7月14日公開決定!日本版ビジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

2023年大阪アジアン映画祭コンペティション部門で上映され大きな話題となった香港映画『星くずの片隅で』(原題:窄路微塵)が7月14日(金)より全国順次公開されることが決定し、日本版メインビジュアルが解禁されました。

コロナ禍の静まり返った香港の片隅で、誰にも気付かれずに生きる人々の孤独な心を、新世代の香港映画の旗手ラム・サム監督がやさしい眼差しで掬い取ったヒューマンドラマ。台湾アカデミー賞3部門、香港電影評論学会大奨6部門、そして香港アカデミー賞10部門ノミネートの快挙を遂げ、香港の新人監督のデビュー作としては異例の注目を集めました。

ラム・サム監督が紡ぎだした優しい眼差しと共に注目されたのが、魅力的なキャスティング映画やドラマでコメディ俳優として定評のあるルイス・チョンが不器用でやさしい中年男ザク役で新境地を切り拓き、香港のトップモデルのアンジェラ・ユンは、ずる賢くも憎めないシングルマザーのキャンディ役を好演しています。

以下、コメント動画が到着しています。

アンジェラ・ユン
皆さん、こんにちは。私はアンジェラです。「星くずの片隅で」が、日本で劇場公開できて大変嬉しいです。憧れの日本の映画監督がたくさんいて、彼らも映画を観てくれるかもと思うと、もうドキドキ!
日本の観客にまず知って頂きたいのは、コロナ禍の香港が一体どんな状況に置かれていたのか。実は一番深刻な影響を受けたのが、低所得層の人々でした。その中でもシングルマザーの家庭は、特に大変でした。生きるのに精一杯…。
でも映画では苦しいことばかりではなく、人々のあたたかさを描きたかった。それは映画を見終わってから、私たちはとても狭い道を歩いているかもしれないけれど、きっとどこかにきらめきがあって、道を照らしてくれることだと思っています。それは人生も同じだと思います
世の中に、たくさんの困難があっても諦めない限り、きっと生きていく希望を見つけられるはずです。

ラム・サム(監督)
こんにちは、私はラム・サムです。「星くずの片隅で」がまもなく日本で劇場公開されることになり、日本の観客に届けることができてうれしいです。日本の方々もコロナ禍はきびしく、大変な体験をされたかもしれません。この映画を見て、前向きな気持ちになってもらえればうれしいです。
もしあなたが善良な心を信じられなかったり、疑ってしまうのであれば、この映画を観れば人生やこの世界をもう一度信じられると思います。劇場で日本の観客の皆さんとお会いしたいと思っています。
ぜひご覧ください!

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『星くずの片隅で』(原題:窄路微塵)

2020年、コロナ禍で静まり返った香港。「ピーターパンクリーニング」の経営者ザク(ルイス・チョン)は、車の修理代や品薄の洗剤に頭を悩ませながら、消毒作業に追われる日々を送っている。リウマチを患う母(パトラ・アウ)は、憎まれ口をたたきながらも、たまに看病にくるルイスのことを心配している。

ある日、ザクの元にド派手な服装の若いシングルマザーのキャンディ(アンジェラ・ユン)が職を求めてやってくる。まともな仕事をしたことがなさそうなキャンディだったが、娘ジュー(トン・オンナー)のために慣れない清掃の仕事を頑張りはじめる。しかしキャンディがジューのために子供用のマスクを客の家から盗んでしまい、ザクは大事な顧客を失ってしまう。

幼い娘を抱え、まともな暮らしもできずにいるキャンディをみて、ザクはもう一度だけチャンスを与える。心を入れ替え仕事に打ち込んでいくキャンディに、心惹かれていくザク。そんな中、ルイスの母が急死してしまう。葬儀に向かうザクを送り出し、ひとりでの仕事に張り切るキャンディ。しかしジューがうっかりこぼしてしまった洗剤をきっかけに、追い詰められたキャンディはちょっとした嘘を重ねていってしまう。それがザクと会社を窮地に追いやることになり…。

出演:ルイス・チョン、アンジェラ・ユン、パトラ・アウ、トン・オンナー
監督:ラム・サム
プロデューサー:マニー・マン
脚本:フィアン・チョン
日本語字幕:最上麻衣子
2022/香港/カラー/DCP/5.1ch/115分/英題:The Narrow Road

日本公開:2023年7月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ポレポレ東中野他全国ロードショー
配給:cinema drifters・大福・ポレポレ東中野
公式サイト
©mm2 Studios Hong Kong