『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』7月21日公開決定!
- Fan's Voice Staff
オーストリアの作家ツヴァイク最期の傑作「チェスの話」を映画化した『The Royal Game』(英題)が、邦題を『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』として7月21日(金)より日本公開されることが決定しました。
ロッテルダム港を出発し、アメリカへと向かう豪華客船。ヨーゼフは、久しぶりに再会した妻と船に乗り込みます。かつてウィーンで公証人を務めていたヨーゼフは、ヒトラー率いるドイツがオーストリアを併合した時にナチスに連行され、彼が管理する貴族の莫大な資産の預金番号を教えるよう迫られたところ拒絶したために、ホテルに監禁された過去を抱えていました。一方船内ではチェスの大会が開かれ、世界王者が船の乗客全員と戦っていました。船のオーナーにアドバイスを与え、引き分けまで持ち込んだヨーゼフは、彼から王者との一騎打ちを依頼されますが、ヨーゼフがチェスに強いのには悲しい理由があり──。
監督は、『ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』のフィリップ・シュテルツェル。少年時代に原作と出会って深い感銘を受けたシュテルツェルは、変わるはずはないと信じられていた自由な世界が、驚くほど短い間に簡単にひっくり返されるという物語に、まさに現代の社会状況との共通点を見出し、警告の想いを込めて本作を作り上げました。
主人公のヨーゼフを演じるのは、『帰ってきたヒトラー』でヒトラー役を演じたオリヴァー・マスッチ。近年は、第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選ばれた『異端児ファスビンダー』や、大人気シリーズ『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』に出演するなど、現在ドイツで最も敬愛される名優の一人です。
原作は、シュテファン・ツヴァイクの「チェスの話」。1933年にヒトラーがドイツの首相に就任し、オーストリアにも反ユダヤ主義が広まったことから、ユダヤ人のツヴァイクは、1934年イギリスへ亡命。その後、転々としながら1942年に本作を書き、完成した直後に自殺を選んだために、これが最期の小説となりました。ツヴァイク自身と重なる主人公が、極限状況の中、心身を病みながらも、何とか生き延びようとする姿が描かれ、命をかけてナチスに抗議した書として、世界的ベストセラーとなりました。
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『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』(英題:The Royal Game)
ロッテルダム港を出発し、アメリカへと向かう豪華客船。ヨーゼフは久しぶりに再会した妻と船に乗り込む。かつてウィーンで公証人を務めていたヨーゼフは、ヒトラー率いるドイツがオーストリアを併合した時にナチスに連行され、彼が管理する貴族の莫大な資産の預金番号を教えろと迫られた。それを拒絶したヨーゼフは、ホテルに監禁されるという過去を抱えていた。一方船内ではチェスの大会が開かれ、世界王者が船の乗客全員と戦っていた。船のオーナーにアドバイスを与え、引き分けまで持ち込んだヨーゼフは、彼から王者との一騎打ちを依頼される。ヨーゼフがチェスに強いのには悲しい理由があった。王者との白熱の試合の行方と共に、衝撃の真実が明かされる──。
監督:フィリップ・シュテルツェル
原案:シュテファン・ツヴァイク
出演:オリヴァー・マスッチ、アルブレヒト・シュッへ、ビルギット・ミニヒマイアー
2021/ドイツ/ドイツ語/112分/カラー/5.1ch/シネマスコープ/原題:Schachnovelle/G/字幕翻訳:川岸史
日本公開:2023年7月21日(金)シネマート新宿他全国ロードショー
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
公式サイト
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