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2023.04.27 7:00

菊地凛子主演『658km、陽子の旅』本予告&本ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

『#マンホール』が第73回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門で上映され注目を集める熊切和嘉監督と、初の邦画単独主演を務める菊地凛子が22年ぶりにタッグを組んだ『658km、陽子の旅』の本予告と本ポスタービジュアル、新場面写真7点が解禁されました。

東京から青森まで、20年以上会うことのなかった父との別れのために故郷を目指す陽子。予告編では、ヒッチハイクで見ず知らずの人の助けで車に乗せてもらったり、自ら歩いたりと、一夜の出会いと別れを紡ぎながら寒空の東北を歩んでいく姿が映し出されます。「自分には何もないんだって」と吐露するセリフに、半ば人生を諦めて生きてきた陽子の想いと孤独がにじみ出ています。

映像では、Wilcoの「A Ghost Is Born」のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞した世界的ミュージシャンのジム・オルークと、マルチな演奏家として国内外で活躍し、映画『ドライブ・マイ・カー』の音楽を手掛けた石橋英子によるエンディングテーマ「Nothing As」の楽曲も解禁。歩みを進める陽子を、石橋の優しく透き通る歌声が導く幻想的な楽曲となっています。

ポスタービジュアルの撮影を務めたのは、90年代から写真家として活躍し木村伊兵衛写真賞をはじめ数々の賞に輝き、現在はフェミニズムの論客としても知られる、アートジャンルを横断して活動する長島有里枝。早朝の荒れる海を前に呆然と遥か遠くを見つめる菊地凛子演じる“陽子”の諦めとも希望ともつかない姿を切り取りました。

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『658km、陽子の旅』

人生を諦めなんとなく過ごしていた就職氷河期世代のフリーター陽子(菊地凛子)は、かつて夢への挑戦を反対され20年以上断絶していた父が突然亡くなった知らせを受ける。 従兄の茂とその家族と共に車で弘前へ一緒に帰ることに。しかし、途中のサービスエリアでトラブルを起こした子どもに気を取られた茂の一家に置き去りにされてしまう。陽子は弘前に向かうことを逡巡しながらも、所持金がない故にヒッチハイクをすることに。しかし、出棺は明日。北上する一夜の旅で出会う人々―懸命に働くシングルマザー、人懐こい女の子、怪しいライター、心暖かい夫婦──様々な人々との出会いにより、時を止めていた陽子の心が動きはじめる。

監督:熊切和嘉
原案&共同脚本:室井孝介
共同脚本:浪子想
出演:菊地凛子 ほか
音楽:ジム・オルーク
製作:『658㎞、陽子の旅』製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、オフィス・シロウズ、プロジェクト ドーン)
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:オフィス・シロウズ 

日本公開:2023年7月28日(金)ユーロスペース、テアトル新宿他全国順次公開
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
公式サイト
©2023「658km、陽子の旅」製作委員会