是枝裕和監督『怪物』カンヌ映画祭コンペ選出!本予告が解禁!
- Fan's Voice Staff
第76回カンヌ国際映画祭の公式ラインアップが4月13日(木)に発表され、是枝裕和監督最新作『怪物』がコンペティション部門に選出。あわせて、本予告が解禁されました。
これまで明かされてこなかった映画の内容が垣間見える本予告。舞台は、大きな湖がある郊外の静かな町。学校で起きた子ども同士のケンカをきっかけに、子どもが先生から暴力を振るわれたと訴えを起こすシングルマザー、反論する教師、逃げる学校、次第に様子がおかしくなっていく息子と、何か秘密を持つ子どもたち。彼らの食い違う主張はやがて社会やメディアを巻き込み、大事になっていきます。そしてある嵐の朝、子どもたちは忽然と姿を消し──。
是枝監督作品がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されるのは、昨年の韓国映画『ベイビー・ブローカー』以来2年連続、7回目(カンヌ国際映画祭への出品自体は9回目)。2004年『誰も知らない』では主演の柳楽優弥が男優賞、2013年『そして父になる』では審査員賞、2018年『万引き家族』では最高賞にあたるパルムドール、『ベイビー・ブローカー』ではエキュメニカル審査員賞とソン・ガンホの男優賞受賞を果たしています。
以下、コメントが到着しています。
是枝裕和(監督)
是枝は韓国映画ではありますが昨年も参加していて流石に2年続けてはハードルが高いですよとスタッフには話していました。にもかかわらず、公開日が映画祭直後に決定してしまったので少々焦りました。ですから、コンペに決まったと連絡を頂いた時には嬉しいというよりはホッとしたという気持ちのほうが強かったです。映画はスタッフとキャストの一期一会の短い出会いと別れの間に生命を授かります。その産声を初めて観客の皆さんに聴いていただく場所としてカンヌ映画祭は、やはり、最高の舞台だと思っています。またあの場所に連れて行ってくれる『怪物』と、その関係者の皆様に心から感謝します。今回は残念ながら参加が叶わないスタッフ、キャストの皆さんの思いも、出来るだけ沢山胸に抱いてあの特別な場所を一緒に歩きたいと思います。
安藤サクラ
是枝監督カンヌ国際映画祭出品おめでとうございます。こんなにも早くあの場所に戻れるとは思ってもいませんでした。また是枝組の一員としてみなさんと映画祭に参加できること、とてもとても嬉しいです。カンヌは幼い頃から憧れていた遠い遠い遠い憧れの地。なので今はまだ気持ちがふわふわしていて、少しお腹が痛いくらいです。でも、行けるとなれば目一杯楽しみます!いってきます!!
永山瑛太
是枝監督、坂元裕二さん、坂本龍一さん、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんの座組に、私が携われた事、改めて幸せを噛み締めてます。感謝と希望を忘れず、日々、役者として邁進していきたいと思います。
黒川想矢
僕は最初、どんな演技をしようとか、上手に演じたい!とか自分の事ばかり考えていました。是枝監督の演出からは、どうやって芝居をするのかではなく、ただ湊として動けばいいということが感じ取られ、腑に落ちた気がしました。また、僕が表現に悩んでいる時に瑛太さんから「俳優は監督の脳みそにあるものを表現するもの」というアドバイスをいただき、俳優としての心構えが一変しました。途中、湊が抜けない…というような感覚になり苦しい時もありましたが、現場の皆さんが温かく包み込んでくださって、なんとか撮影を乗り越える事ができました。是枝監督とみんなで作り上げた作品を、カンヌ国際映画祭で世界中の方々に観てもらえることが、とても楽しみです。
柊木陽太
僕が初めて出演した映画「怪物」がカンヌ国際映画祭にノミネートされて、とても嬉しいです。撮影はとても楽しかったです。大変なこともありましたが皆さんのおかげで最後までやり切ることができました。そして、素晴らしい共演者のみなさんや、スタッフさん、そしてこの作品に関わらさせていただいたことにとても感謝しています。初めて海外に行くのですが、是枝監督や共演者のみなさんと一緒に行くのが本当に楽しみです!そして世界中の人に作品を観てもらえると思うと今からワクワクしています。
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『怪物』
キャスト/安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子
監督・編集/是枝裕和
脚本/坂元裕二
音楽/坂本龍一
企画・プロデュース/川村元気、山田兼司
製作/東宝、ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.、分福
日本公開/2023年6月2日(金)全国ロードショー
配給/東宝、ギャガ
公式サイト
©2023「怪物」製作委員会