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2023.04.04 13:00

『パリタクシー』驚きの撮影方法を明かすメイキング映像が解禁!

  • Fan's Voice Staff

フランス初登場新作No.1の大ヒットを記録した映画『パリタクシー』のメイキング映像が解禁されました。

不愛想なタクシー運転手が、終活に向かう92歳のマダムを乗せてパリを横断するドライブが、二人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく感動作。

映画は美しいパリを旅するように巡るロードムービーに仕上がっていますが、実際に撮影するにあたり、渋滞だらけのパリで運転するのは至難の技。撮影当時93歳のリーヌ・ルノーを牽引車から撮影して、何度も彼女にリテイクをさせるのは危険すぎるということで、撮影監督のピエール・コットローが提案したのは、自身でも実験したばかりだったというLEDスクリーンシステムを使った撮影でした。

カメラをつけた車で全ての道のりを全方向から撮影した上で、スタジオでは、タクシーの周囲に設置した3m×8mの4KのL字型スクリーンの数々に映像を投影。フロントガラスにはライトをあてて、日光が車内に差し込んでいるようにも見せました。

今回の撮影を経たリーヌ・ルノーとダニー・ブーンは「素晴らしかったのは、グリーンバックで撮影しなかったことだよ」とコメント。グリーンバックの撮影ではポストプロダクションで背景が合成される一方で、今作ではスクリーンに実際の風景が投影されたことから、二人は完全に演技に没頭。実際に運転している感覚だったそうで、「自転車とすれ違う時や車を追い抜くときは本当に追い抜いているような感覚だった。素晴らしい体験だった」と振り返っています。

監督も、「没入できる空間を作るよう心がけた。まるで“アクション!”と同時に車が動き出すんです」と、その裏側を明かしています。

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『パリタクシー』(原題:Une belle course)

パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前。このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする、“ねぇ、寄り道してくれない?”。人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かされていく。そして単純だったはずのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく!

監督:クリスチャン・カリオン
出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン
2022年/フランス語/91分/スコープ/カラー/5.1ch/日本語字幕:星加久実/英題:Driving Madeleine

日本公開:2023年4月7日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開
配給:松竹
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
公式サイト
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