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2023.03.30 10:00

『少年と犬』5月19日公開決定!日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

西暦2024年を舞台にした1975年製作のSF黙示録ブラックコメディ『少年と犬』が、5月19日(金)より日本劇場初公開されることが決定し、予告編とポスタービジュアル、場面写真7点が解禁されました。

第4次世界大戦での核ミサイルの応酬により荒廃した西暦2024年の地球を舞台に少年とテレパシー犬のさまよえる旅を描き、1976年サターン賞最優秀男優賞とヒューゴー賞最優秀映像部門賞受賞。世界観や設定、登場キャラクターなどが、『マッドマックス』シリーズに影響を与えたとも言われており、ゲーム「Fallout 4」の元ネタのひとつにもなっているなど、現在まで特異な存在感を放ちながらも、日本では劇場未公開となっていたカルト映画です。

少年ヴィックを演じるのは、当時25歳のドン・ジョンソン。後に主演を務めたTVドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」(84〜89年)で渋さと色気を振りまき一躍スターダムに。彼の若く初々しい姿が観られる点にも注目です。

テレパシー犬ブラッドの深みある声を担当しているティム・マッキンタイアは、声の出演以外に音楽も担当。エンディングでは歌唱も披露しています。

監督は、バイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督作品の常連俳優として知られるL・Q・ジョーンズ。原作は、2018年6月に84歳で死去したアメリカのSF作家、鬼才ハーラン・エリスンが1969年にネビュラ賞・中長編小説部門を受賞した同名小説。1,000を超える小説を執筆し、TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」(64〜68年)や「アウター・リミッツ」(63〜64年)のほか「宇宙大作戦(スタートレック)」などTVの脚本家としても活躍した彼の作品の中でも、斬新な設定が人気を博した一作です。

地上は陽光のオレンジ、地下は陽の当たらない暗闇の黒で2つの世界が表現されているポスタービジュアルを描いたのは、70年代から80年代にかけてハリウッド映画ポスターのアートワークを多く手掛けたロバート・テネンバウム。サム・ペキンパー監督『戦争のはらわた』(77年)、ジョン・カーペンター監督『要塞警察』(76年)、全米大ヒットを記録した『ウォーキング・トール』(73年)や『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』(74年)など、数々の印象に残るポスターを世に残しており、80代を迎えても精力的に活動している大御所イラストレーターです。

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『少年と犬』(原題:A Boy and His Dog)

西暦2024年、第4次世界大戦での核ミサイルの応酬により、地球上は荒廃。遺伝子変異により女性は生まれなくなっていた。生き残った者たちは地上と地下シェルターに二分され、地上は食欲と性欲を満たそうとする輩が奪い合いを繰り返し、荒れ放題。テレパシーで会話することが出来る犬ブラッドはいつも腹を空かし、少年ヴィックは女性を求め、さまよっていた。ある日、地下から来た少女クイラを見つけたヴィックはブラッドの忠告も聞かず、彼女を追って地下世界へ。そこは理想郷(ユートピア)なのか、はたまた……。

監督/L・Q・ジョーンズ
原作/ハーラン・エリスン
出演/ドン・ジョンソン、スザンヌ・ベントン、ジェイソン・ロバーズ
1975年/アメリカ映画/90分/カラー/シネマスコープ/PG12

提供/キングレコード
配給/アンプラグド
公式サイト
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