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2023.03.28 7:00

光石研主演『逃げきれた夢』予告編&ポスタービジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

光石研の12年ぶりの映画単独主演作『逃げきれた夢』の予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

北九州の定時制高校で教頭を務める周平(光石研)が家族とコミュニケーションを取ろうと試みるも上手くいかず、なんだか情けなく見える姿から始まる予告編。一大決心として「学校辞めるわ、俺」と告げるも、妻(坂井真紀)も娘(工藤遥)は無関心。空回る日々を過ごす周平はある日、元教え子・南(吉本実憂)の働く定食屋でお会計をせず立ち去ってしまいます。

「俺、病気なんよ、忘れるんよ」──周平は最低ではないが最高とも言い難い、冴えない自分の人生を見直し始めますが、認知症により息子の顔を見ても反応のない父親に、「どうしようかねぇ、これから」と将来の不安を漏らしてしまったり、旧知の仲である石田(松重豊)と会話を弾ませるも、「なんか問題あるんだったら言え、どうせ言わんのやけど」と胸の内を見透かされてしまったりと、テキトーにしていた人間関係の精算は難しい様子。さらに、かつての教え子たちから掛けられる「逃げんでね、先生」、「やけん、なんか言ってよ」という言葉は周平をどこへ導くのか。いまさらジタバタ右往左往するほど若くもないけれど、最期を迎えるまでじっと待つにはまだ早い──人生のターニングポイントを迎えた中年男が選ぶ新たな一歩が紡ぐ物語とは?

監督を務める二ノ宮隆太郎は、初の長編監督作『魅力の人間』(12年)をはじめ、『枝葉のこと』(17年)、『お嬢ちゃん』(19年)が国内にとどまらず海外の映画祭でも高く評価を受けたほか、俳優としては『全裸監督 シーズン1」(19年)、『ヤクザと家族 The Family』(21年)、「新聞記者」(22年)といった話題作に出演するなど、マルチに活躍の場を広げています。今作は、瀬々敬久監督が審査員を務めた2019年フィルメックス新人監督賞のグランプリ受賞した脚本をもとに、二ノ宮監督が自ら映画化しました。

予告編の最後には、瀬々敬久監督が本作に寄せた「描かれている世界は小さいけれど 大きなものが伝わってくる。言葉にならない感動というものがあるとしたら この映画に違いない」というコメントが収められています。

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『逃げきれた夢』

北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平。ある日、元教え子の南が働く定食屋で、周平は支払いをせず無言で立ち去ってしまう。記憶が薄れていく症状によって、これまでのように生きられなくなってしまったようだ。待てよ、「これまで」って、そんなに素晴らしい日々だったか? 妻の彰子との仲は冷え切り、一人娘の由真は、父親よりスマホ相手の方が楽しそうだ。旧友の石田との時間も、ちっとも大切にしていない。「これから」のために、「これまで」を見つめ直していく周平だが──。

監督・脚本/二ノ宮隆太郎
出演/光石研、吉本実憂、工藤遥、杏花、岡本麗、光石禎弘、坂井真紀、松重豊
製作総指揮/木下直哉
プロデューサー/國實瑞惠、関友彦、鈴木徳至、谷川由希子
企画/鈍牛倶楽部
製作/木下グループ
制作プロダクション/コギトワークス
DCP/カラー/1:1.37(スタンダード)/モノラル(5.1ch)/96分/G

日本公開/2023年6月9日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
配給/キノフィルムズ
公式サイト
©2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ