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2023.03.22 11:00

『aftersun/アフターサン』シャーロット・ウェルズ監督来日決定!

  • Fan's Voice Staff

本年度英国アカデミー賞で英国新人賞を受賞した『aftersun/アフターサン』のシャーロット・ウェルズ監督が4月に初来日することが決定しました。

1987年生まれ、スコットランド出身のウェルズ監督は、はじめは父と娘が休暇を一緒に過ごすわかりやすい物語を思い描いていたところ、自身の古いアルバムをめくり、思春期や両親、特に父との思い出を振り返っていくプロセスを経ることで脚本に回顧的な視点を与えて、次第にパーソナルなものへと変化していったといいます。

若き父親と娘のひと夏の記憶を辿る物語は、よく兄妹に間違えられたというウェルズ監督と父が昔、トルコで2週間ほど過ごした実際の夏休みの思い出がベースとなっており、初めてのダイビング、古代遺跡との遭遇、泥風呂、大空いっぱいに広がったパラグライダーといった、そのときに感じた楽しさや驚きを、フィルムの中に焼き付けています。

本作の父・カラム役で第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたポール・メスカルは、ウェルズ監督について「自分の脚本とまわりの人たちの仕事を全面的に信用して、一からサポートしてくれる。俳優へのアプローチもすごく丁寧だった」と語っています。

シャーロット・ウェルズ監督、ポール・メスカル

第75回カンヌ国際映画祭批評家週間での上映を皮切りに、「五感に訴えてくる、感動的なデビュー作」(Variety)、「なんて愛おしい作品だろう」(The Guardian)、「近年のイギリス映画界において、もっとも注目すべき新人監督のひとりであることは間違いない」(Screen Daily)と評判を呼び、A24が北米配給権を獲得。

本年度アカデミー賞で作品賞をはじめ最多7冠を獲得した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のダニエル・クワン監督は、「僕は長い時間、あの最後の瞬間について考えることになるだろう。ブラボー!」と本作を称え、他の“A24ファミリー”の気鋭からも「もう6回も観ているのに、毎回号泣しすぎて壊れそうなくらいだ」(『ムーンライト』バリー・ジェンキンス監督)、「映画を愛する理由を思い出させてくれるような映画」(『フェアウェル』ルル・ワン監督)と、称賛の声が続々と上がっています。

シャーロット・ウェルズ監督、フランキー・コリオ

4月の来日時にウェルズ監督は、都内で開催されるQ&A付き先行上映イベントに登壇予定。

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『aftersun/アフターサン』(原題:Aftersun)

監督・脚本/シャーロット・ウェルズ(初長編監督作品)
出演/ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
プロデューサー/バリー・ジェンキンス ほか
2022年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/101分/字幕翻訳:松浦美奈/G

日本公開/2023年5月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開
配給/ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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