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2023.03.17 11:00

菊地凛子主演『658km、陽子の旅』7月28日公開決定!特報映像が解禁

  • Fan's Voice Staff

『#マンホール』が第73回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門で上映され注目を集める熊切和嘉監督と、初の邦画単独主演を務める菊地凛子が22年ぶりにタッグを組んだ『658km、陽子の旅』の公開日が7月28日(金)に決定し、特報映像が解禁されました。

父の訃報を受け東京から青森県弘前市の実家までヒッチハイクをすることになった主人公・陽子(菊地凛子)が、東京〜福島〜宮城〜岩手〜弘前をたどる旅の中で出会う人々とのトラブルやあたたかい交流を通して、後悔を抱え孤立した心を癒していく一夜のロードムービー。

特報映像では、熊切監督作品『私の男』(13年)に続き音楽を担当するジム・オルークの曲が心情を現すように響く中、陽子が長く続く海岸沿いの道をひたすら歩みを進めていく姿、そして波の荒い海を見つめ、砂浜に横たわり空を見つめる姿が切り取られています。人生を諦めて生きてきた彼女が、この旅を通して得られるものとは──?

以下、菊地凛子をハリウッドで大抜擢した『バベル』(07年)のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と、菊地凛子主演作『ナイト・トーキョー・デイ』(10年)のイザベル・コイシェ監督よりコメントが到着しています。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(映画監督)
彼女が過去と対峙する姿に、悲しく胸を締め付けられた。彼女の苦痛や悲しみは、観客の心を突き刺し、目が離せなくなる。熊切和嘉は、主人公の痛みや雰囲気を探求し、見事に描き出し、素晴らしい仕事を成し遂げた。

イザベル・コイシェ(映画監督)
この映画は孤独と敗北を描いた、力強い物語だ。人生の岐路に立つ孤独な女性を映し出し、観客の心を確実に揺さぶるだろう。

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『658km、陽子の旅』

人生を諦めなんとなく過ごしていた就職氷河期世代のフリーター陽子(菊地凛子)は、かつて夢への挑戦を反対され20年以上断絶していた父が突然亡くなった知らせを受ける。 従兄の茂とその家族と共に車で弘前へ一緒に帰ることに。しかし、途中のサービスエリアでトラブルを起こした子どもに気を取られた茂の一家に置き去りにされてしまう。陽子は弘前に向かうことを逡巡しながらも、所持金がない故にヒッチハイクをすることに。しかし、出棺は明日。北上する一夜の旅で出会う人々―懸命に働くシングルマザー、人懐こい女の子、怪しいライター、心暖かい夫婦──様々な人々との出会いにより、時を止めていた陽子の心が動きはじめる。

監督/熊切和嘉
原案&共同脚本/室井孝介
共同脚本/浪子想
出演/菊地凛子 ほか
音楽/ジム・オルーク
製作/『658㎞、陽子の旅』製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、オフィス・シロウズ、プロジェクト ドーン)
製作幹事/カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション/オフィス・シロウズ 

日本公開/2023年7月28日(金)ユーロスペース、テアトル新宿他全国順次公開
配給/カルチュア・パブリッシャーズ
公式サイト
©2023「658km、陽子の旅」製作委員会