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2023.03.15 11:00

ジャンフランコ・ロージ監督『旅するローマ教皇』2023年秋公開決定!

  • Fan's Voice Staff

名匠ジャンフランコ・ロージ監督がローマ教皇の真の姿に迫ったドキュメンタリー『In viaggio』(原題)が、邦題を『旅するローマ教皇』として2023年秋に日本公開されることが決定しました。

2013年にローマ教皇がイタリア・ランペドゥーサ島を訪れる姿からはじまり、2022年、コロナ禍のマルタ共和国を訪問するまでを描く本作。これまで圧倒的映像美により世界を切り取ってきたロージ監督が、地球を一周、約500時間分の膨大な記録映像と、自ら撮りおろした映像を交えながら、「旅とは知的で精神的な修行だ」という教皇の旅路を映し出します。

世界各国へ足を運び、市井の人々の生活や苦悩を直接学ぶことを大切にする教皇。笑顔で手を振るだけではなく、握手や触れ合い、直接話を聞くことも拒まずに、さまざまな世界の問題に耳を傾ける姿からは、その明るく飾らない人間性を垣間見ることができます。

難民問題、紛争に苦しむ中東やアフリカのほか、アメリカでは平和について語り、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦、そして被爆地である日本を訪れる姿が収められている一方でカトリック教会で起きた性的虐待については謝罪する姿も。拍手で迎えられ笑顔を向ける姿だけでなく、じっと何かを考える姿や人々を見つめるまなざしは、教皇の熱意や想いを深く想像させます。

『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(13年)でドキュメンタリー作品として初のベネチア国際映画祭金獅子賞を獲得したジャンフランコ・ロージ監督。その後、『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』(16年)ではベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞に選出、前作『国境の夜想曲』(20年)はベネチア国際映画祭で3冠を獲得するなど、国際的評価の高い傑作を次々と生みだし、今作はベネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門で上映されました。

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『旅するローマ教皇』(原題:In viaggio)

脚本・監督/ジャンフランコ・ロージ
2022/イタリア/カラー/83分/イタリア語・スペイン語・英語

日本公開/2023年秋Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
配給/ビターズ・エンド 
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