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2023.03.07 11:00

レア・セドゥ主演『それでも私は生きていく』日本版予告編&新場面写真6点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞したミア・ハンセン=ラブ監督の自伝的作品『それでも私は生きていく』の日本版予告編と新場面写真6点が解禁されました。

病で視力と記憶を失いつつある父ゲオルグ(パスカル・グレゴリー)の介護のかたわら、通訳の仕事や子育てなど、懸命に日々を生きるサンドラ(レア・セドゥ)。予告編は、街中で父のかつての教え子から声をかけられながらも、父のことで涙を堪えきれなくなったサンドラの姿から始まり、旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と偶然再会し、恋に落ちていく様子を映し出しています。クレマンとの関係を娘のリン(カミーユ・ルバン・マルタン)とオープンに話したり、3人でデートしたりとささやかな変化の兆しもあれば、父に自分の姿が見えていないことに打ちのめされる瞬間も。喜びと悲しみが織り交ざったサンドラの姿が、移ろいゆく季節の瑞々しい風景とともに描かれています。

到着した場面写真では、サンドラが父の介護に献身的に臨む姿や、通訳として仕事に臨む様子、クレマンとのデート中に彼に視線を向ける姿、家族と過ごすクリスマスなど、劇中セドゥが魅せる様々な表情が切り取られています。

レア・セドゥをイメージして当て書きされたというサンドラの、いまを生きるひとりの女性の等身大の姿を、ミア・ハンセン=ラブ監督の定番ともいえる35ミリフィルムで詩的に描き出した本作。前作『ベルイマン島にて』を手掛けた後、当時病床にあった父親の病から得たインスピレーションも盛り込みながら脚本を執筆したというハンセン=ラブは、「私の周りで起きていることを、なんとか理解しようとしていました。悲しみと再生という、正反対の二つの感情がどのように同時に存在し、影響し合うのかを、この映画で表現したかったんです」と振り返っています。

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『それでも私は生きていく』(英題:One Fine Morning)

サンドラは通訳者として働きながら、パリの小さなアパートで8歳の娘リンとふたり暮らしをているシングルマザー。彼女の父ゲオルグは、かつて哲学の教師として生徒たちからも尊敬されていたが、今は病を患い、徐々に視力と記憶を失いつつある。別居する母フランソワーズと共に彼のもとを頻繁に訪ねては、変わりゆく父の姿に直面し、自身の無力感を覚えるサンドラ。仕事、子育て、そして介護。長年自分のことどころではなかったサンドラだったが、ある日、旧友のクレマンと偶然再会し、自然と恋に落ちる。病を患う最愛の父に対する、やるせない思いと、新しい恋の始まりに対するときめきという相反する感情をサンドラは同時に抱くが……。

監督・脚本/ミア・ハンセン=ラブ
撮影/ドゥニ・ルノワール
編集/マリオン・モニエ
美術/ミラ・プレリ
出演/レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー、ニコール・ガルシア、カミーユ・ルバン・マルタン
2022年/フランス/112分/カラー/ビスタ/5.1ch/日本語字幕:手束紀子/原題:Un beau Matin/R15+

日本公開/2023年5月5日(金・祝)より 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給/アンプラグド
公式サイト