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2023.03.02 10:00

『同じ下着を着るふたりの女』5月13日公開決定!

  • Fan's Voice Staff

韓国の新鋭キム・セイン監督の長編デビュー作『The Apartment with Two Women』(英題)が、邦題を『同じ下着を着るふたりの女』として5月13日(土)に日本公開されることが決定しました。

中年シングルマザーの母親と20代の娘の、暴力と依存の悪循環に陥った親子関係を、キム・セイン監督が女性の視点から真摯に描き出した本作。母の愛を求める娘側の視点だけでなく、世間が求める良母になりきれない母側の葛藤にもレンズを向け、単なる家庭内暴力や共依存といったテーマに収まらない、二人の複雑な感情を丁寧に捉えます。そこにシリアス一辺倒でない悲哀や、観客の感情を受け止める大胆な余白も描き込むことで、近年の韓国フェミニズムやシスターフッド映画の“次”をいく、新たなリアリズムを獲得。韓国での公開時には、幅広い世代の女性たちから切実な共感を集める作品となりました。

第26回釜山国際映画祭ではコンペティション部門のニュー・カレンツ賞をはじめ、娘役で長編デビューを果たした主演イム・ジホの女優賞など、計5部門で受賞。ベルリン国際映画祭や東京フィルメックスなどでも上映され、注目を集めました。

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『同じ下着を着るふたりの女』(英題:The Apartment with Two Women)

30歳を目前に控えたイジョンと母のスギョンは、ふたりで団地に同居している。若くしてシングルマザーとなったスギョンは幼い頃から娘に辛く当たり、そんな母に対してイジョンも長年積み重なった恨みを隠しきれずにいた。ある日、買い物に訪れたスーパーの駐車場で二人はいつものようにケンカになり、車から飛び出したイジョンを母スギョンが轢き飛ばしてしまう。スギョンは「車が突然発進した」と警察に説明するが、イジョンは故意の事故だと疑わず、母を相手に裁判を起こす。そんななかイジョンは、会社に新しく入社した同僚スヒの気遣いに触れ、彼女に癒しを求めるようになる。一方スギョンも、恋人ジョンヨルとの再婚の話が進んでいた。ようやくふたりはそれぞれの人生を歩むかに思えたが──。

監督・脚本:キム・セイン
出演:イム・ジホ、ヤン・マルボク、チョン・ボラム、ヤン・フンジュ
2021年/韓国/韓国語/カラー/139分/1.85:1/5.1ch /DCP/原題:같은 속옷을 입는 두 여자/日本語字幕:根本理恵

日本公開/2023年5月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開!
配給/Foggy
公式サイト