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2023.02.27 7:00

生田斗真主演『渇水』6月2日公開決定!特報&ティザービジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満の小説を、白石和彌プロデュースにより映画化したヒューマンドラマ『渇水』の公開日が6月2日(金)に決定し、特報映像とティザービジュアル、7名の新キャスト情報が解禁されました。

水不足の深刻化を伝えるニュースの音声と共に、照りつける太陽を見上げる主人公・岩切俊作(生田斗真)と同僚の木田拓次(磯村勇斗)が、水道料金を滞納する家庭を訪れて「停水執行」を行う場面から始まる特報映像。そんな日々の中で岩切が出会ったのは、たった二人で家に残された幼い姉妹。県内全域で給水制限が発令される中、最後のライフラインである水道を停めてしまってもいいのか。「停めるんですか、水道」と問う姉妹の真っすぐな瞳に葛藤を覚えながらも、岩切は規則に従い停水を執行しますが──。

「疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方かもしれませんが、ふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です」という生田のコメントに示唆されるように、映像のラストには「このままじゃダメなんだよ」と叫ぶ岩切の姿が収められています。

姉妹の母親・小出有希役には門脇麦、岩切とともに停水に回る同僚の木田拓次役に磯村勇斗、岩切の妻で、息子を連れて実家に帰ったきり戻ってこない和美役に尾野真千子、水道料金を滞納する伏見役に宮藤官九郎、水道局料金課の佐々木課長役に池田成志。

二人きりで家に残された姉妹を演じるのは、しっかり者の姉・小出恵子役に山﨑七海、天真爛漫な妹・小出久美子役に柚穂。オーディションで選ばれた二名がたった二人で懸命に生きる姉妹を体現しました。

さらに、劇中の音楽を、NUMBER GIRLやZAZEN BOYSなどで人気を誇る向井秀徳が手掛けていることも、あわせて発表されました。

監督は、相米慎二、市川準、阪本順治、森田芳光、宮藤官九郎ら錚々たる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた髙橋正弥。

以下、今回発表されたキャストよりコメントが到着しています。

門脇麦(小出有希 役)
母親の役というだけでまだ想像がつかない部分も多く、その役を遠く感じるものですが、さらにさらに遠い、私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりに手繰り寄せて演じました。 きっと今もどこかに存在する姉妹のお話です。 聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした。

磯村勇斗(木田拓次 役)
脚本をいただいて読んだときに、この作品に参加したいと強く思いました。
水道局員を軸に、僕たちのライフラインである「水道水」を通して社会問題に切り込み、そこで出会う人々の葛藤に、僕は惹かれました。
人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います。

尾野真千子(岩切和美 役)
とても気持ちが歯痒くなる映画です。
台本を読んだ時それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました。
観てくださった人の心にも刺さりますように。

山﨑七海(小出恵子 役)
オーディションが決まった時は本当にびっくりしました。何度もオーディションを重ねて小出恵子を知っていくうちに、どんどんこの役が好きになっていって。なので参加出来た事が嬉しさでいっぱいでした。 岩切との出会いで姉妹が変わっていく、普通の姉妹とは違うけどどんな時でも助け合って生きていく姉妹を見てもらいたいです!

柚穂(小出久美子 役)
この作品は初めての長期間の撮影でしたが、現場の人や出演者の人がとても優しく仲良くしてくれたので、自然に「久美子」になることが出来ました。私にはお姉ちゃんがいないので、本当にお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったです。 ぜひ「渇水」をたくさんの人に観てもらいたいです。

宮藤官九郎(伏見 役)
「最初に水道を止められる役は宮藤さんしかいないと思ってた」と力説された時には戸惑いましたが、 髙橋監督には数々の現場でずいぶん助けられましたので、俺でよければ水道止めて下さいと快諾しました。 とても切なく過酷な物語ですが、社会の理不尽を描くだけでは終わらない希望の光が見えた気がしました。 公開おめでとうございます。

池田成志(佐々木課長 役)
天候不順な時に天候不順な題材を撮るって、ホント世の中ままならないよなぁとか思いながら撮影に臨みました。短い期間の撮影でしたが、何か明確なようで、明確ではないものを演じる、難しさみたいなものを感じました。映画経験をもっと積みたいです。かなり結構前から知ってる斗真君と、初めて仕事したのも嬉しかったです。

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『渇水』

日照り続きの夏、市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)は、来る日も来る日も水道料金が滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。県内全域で給水制限が発令される中、岩切は二人きりで家に取り残された幼い姉妹と出会う。蒸発した父、帰らなくなった母親。困窮家庭にとって最後のライフラインである“水”を停めるのか否か。葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停水を執り行うが──。

出演/生田斗真、門脇麦、磯村勇斗、山﨑七海、柚穂、宮藤官九郎、池田成志、尾野真千子
原作/河林満「渇水」(角川文庫刊)
監督/髙橋正弥
脚本/及川章太郎
音楽/向井秀徳
企画プロデュース/白石和彌
製作/堀内大示、藤島ジュリーK、徳原重之、鈴木仁行、五十嵐淳之
企画/椿宜和
プロデューサー/長谷川晴彦、田坂公章
製作/「渇水」製作委員会
製作プロダクション/レスパスビジョン
制作協力/レスパスフィルム
2023/日本/カラー/ヨーロピアンビスタ/100分

日本公開/2023年6月2日(金)全国公開
配給/KADOKAWA
©「渇水」製作委員会