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2023.02.16 9:00

フランソワ・オゾン監督『苦い涙』6月2日公開決定!

  • Fan's Voice Staff

フランスの名匠フランソワ・オゾン監督最新作『Peter von Kant』が、邦題を『苦い涙』として6月2日(金)より日本公開されることが決定しました。

オゾンが敬愛するドイツの映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(72年)を現代風にアレンジ。若く美しい青年に恋をして翻弄される映画監督ピーター(ドゥニ・メノーシェ)の姿を、ユーモアたっぷりに、シニカルに描き出しています。

『ジュリアン』『悪なき殺人』などフランス映画界で引っ張りだこのドゥニ・メノーシェが主人公のピーター役を演じ、現地時間2月24日に授賞式が控える第48回セザール賞にて主演男優賞と有望新人男優賞にノミネート入り。

セザール賞で史上最多5回の主演女優賞受賞歴を誇るイザベル・アジャーニが、ピーターの親友の大女優シドニー役でオゾン作品に初参加。ミステリアスで強烈な存在感を放っています。

ピーターの母親役には、ファスビンダーのオリジナル作品にも出演し、『すべてうまくいきますように』に続きオゾン作品への登場となる名優ハンナ・シグラ。さらに、美青年アミール役のハリル・ガルビア、助手カール役のステファン・クレポンらフレッシュな若手も起用し、見事な化学反応を起こしています。

『Summer of 85』『すべてうまくいきますように』など話題のヒット作が続くオゾン監督がファスビンダーの戯曲を映画化するのは、名作『焼け石に水』以来20年ぶり。オープニング作品に選出された第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門では大喝采を浴び、アートシネマをこよなく愛するジョン・ウォーターズ監督の2022年のベストシネマでは1位に選ばれ、「圧倒的に最高の映画」と絶賛されました。

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『苦い涙』(原題:Peter von Kant)

著名な映画監督ピーター・フォン・カント(ドゥニ・メノーシェ)は、恋人と別れて激しく落ち込んでいた。助手のカール(ステファン・クレポン)をしもべのように扱いながら、事務所も兼ねたアパルトマンで暮らしている。ある日、3年ぶりに親友で大女優のシドニー(イザベル・アジャーニ)が青年アミール(ハリル・ガルビア)を連れてやって来る。艶やかな美しさのアミールに、一目で恋に落ちるピーター。彼はアミールに才能を見出し、自分のアパルトマンに住まわせ、映画の世界で活躍できるように手助けするが…。

監督・脚本/フランソワ・オゾン
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」から自由に翻案
出演/ドゥニ・メノーシェ、イザベル・アジャーニ、ハリル・ガルビア、ステファン・クレポン、ハンナ・シグラ、アマンテ・オーディアール
2022/フランス/フランス語/85分/日本語字幕:手束紀子

日本公開/2023年6月2日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給/セテラ・インターナショナル
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