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2022.12.21 7:00

ブレンダン・フレイザー主演『ザ・ホエール』2023年4月公開決定!

  • Fan's Voice Staff

A24が製作・配給を手掛けた鬼才ダーレン・アロノフスキー監督の新作『The Whale』が、邦題を『ザ・ホエール』として2023年4月に日本公開されることが決定し、場面写真3点が到着しました。

自宅のソファからほとんど動かず、引きこもり生活を送り続けた結果、重度の肥満症となったチャーリー(ブレンダン・フレイザー)。さらに心不全を患い自身の死期が近いことを悟ったことで、過食の原因ともなった長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。自らが壊してしまった家族、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描きます。複雑で多くの重荷を抱えながらもどこかチャーミングさと温かさ、知性を兼ね備えるチャーリーが、心の奥底で信じ続ける願いとは──。

『π(パイ)』での鮮烈なデビューを果たした鬼才ダーレン・アロノフスキー監督の『マザー!』(17年)以来5年ぶりの最新作は、劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇の映画化。監督が初めて舞台を観た日から長らく構想を温め続けていた企画を、10年余りの時を経て完成させました。

『レスラー』ではミッキー・ロークは驚くべき復活を、『ブラック・スワン』ではナタリー・ポートマンにオスカー像の栄冠をもたらし、幾度となく主演俳優をオスカーノミネートの場に引き上げてきたアロノフスキー監督。今回は、ハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていた『ハムナプトラ』シリーズのブレンダン・フレイザーを、272キロの巨体の男チャーリー役に迎え、『ストレンジャー・シングス』シリーズの若手セイディー・シンク、『ザ・メニュー』など話題作への出演が相次ぐホン・チャウらが脇を固めています。

フレイザーは「この役を演じるのが怖かった。自分の限界を越えて深く掘り下げ、わたしのすべてを見せたつもりだ。それがこの映画に焼き付いているよ。あまりにハードでパーソナルな経験だったから、撮影の前と後では違う自分になっていた。このチャンスに感謝している」と振り返っています。

一方、アロノフスキー監督は「この映画の登場人物たちは善人でも悪人でもない。僕らと同じようにグレーゾーンの中で生きていて複雑だ。それでも皆お互いに対してのエンパシー(思いやり)を抱いている。以前よりも人々が互いに背を向けているような今だからこそ、重要な問いかけだと思う」とコメントしています。

第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映され、フレイザーの演技に絶賛の声が続出。北米では12月9日に6館で限定公開され、2022年最高のスクリーンアベレージを記録、アロノフスキー監督作品としては『ブラック・スワン』以来最高のオープニング成績を達成。12月21日からの拡大公開、2023年1月のさらなる拡大公開での推移にも注目です。

先日発表された第80回ゴールデングローブ賞のノミネーションでは、フレイザーはハリウッド外国人映画記者協会と自身との過去の出来事から辞退を事前表明していたにも関わらず、主演男優賞(ドラマ部門)の候補入りを果たしました。

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『ザ・ホエール』(原題:The Whale)

ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた…。

監督/ダーレン・アロノフスキー
原案・脚本/サム・D・ハンター
キャスト/ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/字幕翻訳:松浦美奈/PG12

日本公開/2023年4月、全国ロードショー!
提供/木下グループ
配給/キノフィルムズ
公式サイト
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