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2022.11.24 14:00

『シスター 夏のわかれ道』主人公の心からの叫びを捉えた本編シーンが解禁!

  • Fan's Voice Staff

見知らぬ弟が現れて突然“姉”となった女性の葛藤を描き、中国で社会現象となった感動作『シスター 夏のわかれ道』より、命に代えてでも長男を産もうとする夫婦に主人公が泣きながら訴えかける本編シーンが解禁されました。

救急車で搬送される、母体の危険を知りながらも待望の長男の出産を産みたいという妊婦とその夫。看護師のアン・ラン(チャン・ツィフォン)は「あなた自身の体ですよ。息子を産むことが、命より大事なこと?」と訴えますが、「やっとできた子を堕ろせというのか?邪魔をするな!」と突き飛ばされ、挙句は犯罪者扱いの暴言を吐かれます。その様子をただ悲しそうに見つめる、彼らの二人の幼き娘たち。自身が望まれない娘として育ったアン・ランは人ごとには思えず、「死んでも息子を産ませるの?この人殺し!」と泣き叫びます。その必死の言葉と眼差しが、観客にリアルな中国のいまを訴えかけます──。

1986年生まれのイン・ルオシン監督は「現在の中国では、女性の地位は大きく向上し、自由な選択が出来るようになりました。その一方で、抑圧された女性の運命に対しては無関心という現実があることも事実です。家父長制は、“根付いている”よりも“激しく揺れ動いている”という状況だと私は思います。多くのことが知らぬ間に変化し、同時に多くの矛盾が生まれます。大都市で暮らす女の子たちは、自由に個人の暮らしや職業を選ぶことができますが、アン・ランにはそれが出来ませんでした。彼女はうまれた時から、この家父長制に苦しめられてきたのです」と語っています。

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『シスター 夏のわかれ道』(英題:Sister)

看護師として働くアン・ランは、医者になるために北京の大学院進学を目指していた。ある日、疎遠だった両親を交通事故で失い、見知らぬ6歳の弟・ズーハンが突然現れる。望まれなかった娘として、早くから親元を離れて自立してきたアン・ラン。一方で待望の長男として愛情を受けて育ってきたズーハン。姉であることを理由に親戚から養育を押し付けられるが、アン・ランは弟を養子に出すと宣言する。養子先が見つかるまで仕方なく面倒をみることになり、両親の死すら理解できずワガママばかりの弟に振り回される毎日。しかし、幼い弟を思いやる気持ちが少しずつ芽生え、アン・ランの固い決意が揺らぎ始める…。自分の人生か、姉として生きるか。葛藤しながらも踏み出した未来への一歩とは──。

監督/イン・ルオシン
脚本/ヨウ・シャオイン
出演/チャン・ツィフォン、シャオ・ヤン、ジュー・ユエンユエン、ダレン・キム
2021年/中国語/127分/スコープ/カラー/5.1ch/原題:我的姐姐/日本語字幕:島根磯美

日本公開/2022年11月25日(金)新宿ピカデリー、 ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
配給/松竹
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