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2022.11.18 17:00

アカデミー賞フィンランド代表『ガール・ピクチャー』2023年4月7日公開決定!

  • Fan's Voice Staff

第95回アカデミー賞国際長編映画賞部門フィンランド代表に決定した『Girl Picture』(英題)が、邦題を『ガール・ピクチャー』として2023年4月7日(金)に日本公開されることが決定しました。

子どもと大人のはざま、17〜18歳の3人の少女たちが“たった3度の金曜日“で出会う、人生を揺るがすような“運命の恋”と“性の冒険”。友情とは、恋愛とは、セックスとは、そして人生とは?そんな世界中のティーンエイジャーが抱える性、人間関係、未来への悩みを、今を生きるジェネレーションZの3人の少女たちを通してまっすぐに映し出した北欧発青春映画です。

最初の金曜日。クールでシニカルなミンミ(アーム・ミロノフ)と、素直でキュートなロンコ(エレオノーラ・カウハネン)は同じ学校に通う親友。放課後はスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、そして自分の将来についての不安や期待にまつわるおしゃべりを楽しんでいます。そんな中「男の人と一緒にいても何も感じない自分はみんなと違うのでは?」と悩み続けていたロンコは、理想の相手との出会いを求めて、パーティーへと繰り出します。一方、ロンコの付き添いでパーティーにやってきたミンミは、大事な試合を前に、プレッシャーに押しつぶされそうなフィギュアスケーターのエマ(リンネア・レイノ)と急接近します──。

少女たちは自身のセクシュアリティーや恋愛指向にあえて名前を与えてはおらず、物語はヘテロセクシュアルやシスジェンダーを前提とすることなく、それぞれに異なる恋愛指向があることを当たり前として進みます。同性同士で深い関係になるミンミとエマも、アセクシュアルの可能性があることに悩むロンコも、果敢に自分自身を探求します。

感情的な部分はあっても心優しいミンミを演じるのは、12歳から俳優業をスタートし、『エデン』(20年)で初主演を務めた2000年生まれのアーム・ミロノフ。静かなたくましさを持つロンコ役を、俳優、ダンサー、シンガーでもあり、舞台俳優として活躍し、本作が長編映画デビューとなるエレオノーラ・カウハネン、フィギュアスケートに青春を注いできたエマ役を、ドラマや映画で活躍中のリンネア・レイノが好演しています。

監督は、自分の声を見出していく女性作家を描いた映画『Love and Fury』(16年)でデビューし、強い女性たちの主導するストーリーを生み出しているアッリ・ハーパサロ。日本公開にあたり、「『ガール・ピクチャー』は、女性としての一歩を踏み出し始めた3人の少女の、ごくわずかな時期を切り取ったものです。ティーンエイジャーの生活はとても豊かで一瞬一瞬が大切。ごく短い期間であったとしても、本人たちにとっては全宇宙をも包み込むほど大きなことなのです」とコメントを寄せています。

本作は、ノーベル平和賞を受賞した社会運動家のジェーン・アダムズにちなんで名づけられたシチズン・ジェーン・プロダクションによって製作され、第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門観客賞を受賞。第95回(2023年)アカデミー賞国際長編映画賞部門のフィンランド代表にも選出されています。

日本では劇場公開に先駆け、11月19日(土)より開催されるフィンランド映画祭2022で一足早く特別上映されます。

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『ガール・ピクチャー』(英題:Girl Picture)

監督/アッリ・ハーパサロ
脚本/イロナ・アハティ、ダニエラ・ハクリネン
出演/アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レイノ
2022年/フィンランド/100分/カラー/スタンダード/5.1ch/PG12/日本語字幕:松永昌子/原題:Tytöt tytöt tytöt

日本公開/2023年4月7日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー!
配給/アンプラグド
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