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2022.11.08 12:00

『ファイブ・デビルズ』アートポスター6種が解禁!オカモトコウキ、乙一、柚木麻子ら8名より称賛コメントも到着!

  • Fan's Voice Staff

フランスの新鋭レア・ミシウスによるタイムリープスリラー『ファイブ・デビルズ』のアートポスター6種と、オカモトコウキ、乙一、柚木麻子ら8名より称賛コメントが到着しました。

母の香りをこっそり集める特殊な嗅覚を持つ少女ヴィッキーが、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく物語。

アートポスターにはフランスの山々に囲まれた架空の村ファイブ・デビルズに住む“5人の悪魔”の姿が描かれています。ヴィッキーは、「生まれる前から私を愛してた?」「パパを愛したことは?」と心に秘めた大好きな母親・ジョアンヌへの疑問を覗かせ、青い舌を出し、おどろおどろしい姿のジョアンヌの同僚・ナディーヌの横には「私の人生を返して」と、いかにも意味ありげなメッセージが。「今夜永遠がはじまる」とジョアンヌとジュリアが見つめ合う美しいシーンが切り取られたものもあり、愛し合っているはずの夫婦の間に一体何があったのか、そして、ジョアンヌとジュリアの関係とは──。予想不可能な展開を連想させる、映画のさまざまな表情を見せたポスターとなっています。

以下、到着したコメントです(順不同・敬称略)。

柚木麻子(小説家)
香りが時間とともに変化するように、物語のジャンルがどんどん切り替わっていく未知の映像体験。トップノートはホラー、ミドルノートはタイムリープ、ラストノートは…?? その余韻は、力強く、あまりに豊か。

オカモトコウキ(OKAMOTO’S/ミュージシャン)
謎が解けるほど、切なさは増していく。様々なジャンル感や要素が絡み合った新感覚作品ですが、結局はシンプルに愛の話だということが、この作品を傑作たらしめている。

松田青子(作家、翻訳家)
切なくて、熱い。母という謎を探る少女の“旅”がたどり着く場所の柔らかさに歓喜した。あのカラオケシーンは胸に焼き付く。

乙一(作家)
少女はいつも疑問だったのかもしれない。
「なぜ自分は存在しているのだろう?」
その探求心こそが、人を人として存在させている。
子供の視点で綴られたこの映画は、まるで恐ろしい児童文学のようだ。

枝優花(映画監督・写真家)
主人公がもつ能力は一見特殊であり奇妙に映るが、
きっと人間誰しも内側に秘めた可能性や能力を持ち得ているはずだ。
それらを封じ込める蓋となるものが、社会性や規範だろう。
しかしひとたびそれが外れた瞬間、
人間は、物事の真理やこの世の愛に触れる大いなる何かになるのではないか。

児玉美月(映画執筆家)
誰かが去ったあとにこの身を支配してくるのは、姿でもなく、声でもなく、匂いなのかもしれない。どれだけ障壁に阻まれようとたやすく離れられないこの映画の女と女もまた、きっとそうだったに違いない。

宇野維正(映画ジャーナリスト)
『パリ13区』『TITANE チタン』『彼女のいない部屋』『秘密の森の、その向こう』『アテナ』。
映画の最前線を切り拓く作品が続出した「フランス映画の当たり年」を締めくくる一本。
スリラーとホラーとラブストーリーを調合した鮮烈な香りにすっかり眩惑された。

山崎まどか(コラムニスト)
鋭い嗅覚と強い意志で、少女は運命を覆す方法を見つけ出す。
魔女の系譜にある女たちはこんな風にあらゆる手段を使って
自分がどうしても欲しいものを守り抜くものなのだろう。

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『ファイブ・デビルズ』(原題:Les cinq diables)

監督/レア・ミシウス
脚本/レア・ミシウス、ポール・ギローム  
出演/アデル・エグザルコプロス、サリー・ドラメ、スワラ・エマティ、ムスタファ・ムベング、ダフネ・パタキア、パトリック・ブシテー
2021/フランス/仏語/96分/カラー/シネスコ/5.1ch/英題:The Five Devils/日本語字幕:横井和子 

日本公開/2022年11月18日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
配給/ロングライド
公式サイト
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