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2022.11.04 18:00

『サイレント・ナイト』ローマン・グリフィン・デイヴィス&カミラ・グリフィン監督のオフショット写真が解禁!

  • Fan's Voice Staff

人類が滅びゆく“地球最後のクリスマスイブ”を過ごす家族の姿を描く『サイレント・ナイト』に出演するローマン・グリフィン・デイヴィスと、監督を務めた実の母親カミラ・グリフィン監督のオフショット写真が解禁されました。

イギリスの中流階級出身で、特権のある政府や権力者が力を振りかざす権威主義的な価値観に疑問を抱いて育ったという監督。自身の子どもたちには、自分や周りの大人たちの価値観に疑問を投げかけるように促してきたといいます。

さらに、「政府が自身の過ちに対して責任を負わないこと、また弱者に対しても責任を負わない政府の道徳性に疑問を呈し、本作の物語にも大きく反映させています」と現在のイギリス政府への風刺と、未来を担う子どもたちの世代への希望を脚本に込めたと語っています。

世界終末とクリスマスを掛け合わせた設定については「クリスマス・コメディというのは、風変わりなキャラクターとクリスマスによって高揚感や期待を感じさせ、それによって観客の先入観を巧みに操ることを狙うジャンルです。本作でもそこに注力しました。また、クリスマスを選んだ理由は、孤独な人にとっては、クリスマスはとても孤独であり、過去の友人や愛した人を思い出すような感傷的な特別な日だと思っています。私は登場人物たちが避けられない重圧(子育て、思想、人種差別)の中で、“逃れられない死”を受け入れた大人たちと、政府が推奨する“安らかな死”を受け入れられない子どもたちが、最後のクリスマスをどう過ごすのかを追求し、表現しました」

「また、私は本作がデビュー作となりますが、映画はずっと撮りたいと思っていて、脚本は書き続けていました。本作も低予算で自分で何とか撮影するしかないと思っていた中、マシュー・ボーンにこの脚本を気に入ってもらえて、プロデューサーとして参加してもらえることになりました。マシューはとても野心家であり、数々の実績を残している経験をふまえてサポートしてくれて、キャスティング含めて、一気に映画が完成へと進んでいきました」

「そして、誤解の無いようにしたいのですが、本作の設定が奇しくも現在のパンデミックやロシアのウクライナ侵攻など、現在の世界と近しい状況にあることは、とても悲しく思っております。私たちがこのプロジェクトを開始したのは、新型コロナウイルスが蔓延する前でした。私たちは誰ひとりとして、パンデミックがこのように破滅的な影響を世界に与えることを予測、または想像することさえできませんでしたが、本作が反ワクチン的なメッセージを含んでいないという点は断言しておきたいと思います」

到着した写真では、監督と息子のローマン・グリフィン・デイヴィスに加え、双子の弟ハーディ・グリフィン・デイヴィスとギルビー・グリフィン・デイヴィスの撮影現場での様子も切り取られています。

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『サイレント・ナイト』(原題:Silent Night)

田舎の屋敷でクリスマスのディナー・パーティーを催そうとしているイギリス人夫婦のネル(キーラ・ナイトレイ)とサイモン(マシュー・グード)、彼らの息子たちであるアート(ローマン・グリフィン・デイヴィス)、双子のハーディ&トーマスの5人家族のもとに、学生時代の親友たちとその伴侶が次々と集まってくる。子供を含む全12人の男女は久々の再会を楽しんでいたが、今年はいつものクリスマスとは違っていた。あらゆる生物を死に至らしめる謎の猛毒ガスが地球全土を席巻し、明日にもイギリスに到達するのだ。果たして、彼らは“最後の聖夜”をどう過ごすのだろうか…。

監督/カミラ・グリフィン 
出演/キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード、ローマン・グリフィン・デイヴィス、アナベル・ウォーリス、リリー=ローズ・デップ
2021年/イギリス/英語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/90分

日本公開/2022年11月18日(金)グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国公開
配給/イオンエンターテイメント、プレシディオ
公式サイト
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