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2022.11.03 15:00

ベネチア金獅子賞『あのこと』新場面写真が解禁!

  • Fan's Voice Staff

第78回ベネチア国際映画祭にてポン・ジュノ率いる審査員の満場一致で金獅子賞を受賞した映画『あのこと』の新場面写真9点が解禁されました。

今年のノーベル文学賞に決定したフランスの作家アニー・エルノーが、実体験をもとに描いた短編を、『ナチス第三の男』などの脚本で知られるオードレイ・ディヴァンが映画化。望まぬ妊娠をしてしまった大学生・アンヌの、誰にも言えない孤独な戦いを描きます。

舞台となる1960年代フランスは、中絶は違法とされ、望まぬ妊娠をした女性たちのほとんどは夢を諦めて子どもを産むしか選択肢はなかった時代。若く聡明なアンヌは、どんな手段を使ってでも希望に満ちた自身の将来と夢を掴み取ろうと、必死にもがきます。

場面写真では、秘密を抱えて勉学に励む様子、鏡の前で日に自分の体の変化を確認する姿、さらには迫りくる恐怖に駆られ、そして自ら編針を熱消毒する様子も。アンヌが〈あのこと〉に至るまでの日々が切り取られています。

柔らかい光に包み込まれたきらめく青春を描くような映像は、輝くような色使いが特徴のアメリカの写真家トッド・ハイドと、人物のありのままを映し出すことで知られるデンマークの写真家ジェイコブ・ホルトを参考に画作りをしたとのこと。

アンヌ役には、『ヴィオレッタ』で鮮烈なデビューを飾ったアナマリア・ヴァルトロメイ。確固たる信念を胸にひとり困難立ち向かう勇気あるアンヌの姿を力強く演じています。

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『あのこと』(原題:L’événement)

1960年代、中絶が違法だったフランス。アンヌの毎日は輝いていた。貧しい労働者階級に生まれたが、飛びぬけた知性と努力で大学に進学し、未来を約束する学位にも手が届こうとしていた。ところが、大切な試験を前に妊娠が発覚し、狼狽する。中絶は違法の60年代フランスで、アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが──。

監督/オードレイ・ディヴァン
出演/アナマリア・ヴァルトロメイ、サンドリーヌ・ボネール
原作/アニー・エルノー「事件」
2021/フランス映画/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/100分/翻訳:丸山垂穂/英題:Happening

日本公開/2022年12月2日(金)Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー
配給/ギャガ
公式サイト
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