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2022.09.22 7:00

『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

ナチス占領下の強制収容所で、囚人が“架空のペルシャ語”を教えることで生き延びようとする衝撃作『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』の日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

収容所に輸送される際、ある一冊の本を受け取るユダヤ人青年のジル。その本はペルシャ語が書かれてもので、“Bawbaw”は父という意味だといいます。ドイツ軍に同胞が殺されていくなか、「ユダヤ人じゃない!私はペルシャ人です!」と偽ることで何とか生き長らえるジル。収容所に連れて行かれ、大尉からペルシャ語で“母”は何と言うかと尋ねられ、咄嗟に“アンタ”と嘘をつくと、ペルシャ語を勉強したいと思っていた大尉は「仕事の後 言葉を教えに来い」と命令。こうして大尉とジルの“偽のペルシャ語レッスン”が始まります。

ジルは仕事の傍らで架空の言語を創作しますが、数が増えるに従い、覚えることの大変さを痛感。通算で1,500語以上の単語を覚えた大尉はジルに詩を披露するなど、二人は奇妙な信頼関係は築き上げているように思えましたが、周りの兵士は「あの男は信用できない」と疑いの目を向けます──。

短編小説から着想を得て映画化された本作は、奇抜な設定ながら圧倒的なリアリティが大きな衝撃を巻き起こし、ベルリン国際映画祭のベルリナーレ・スペシャルガラ部門で上映されたのをきっかけに、各国の映画祭で多数の賞を獲得しました。

主人公のユダヤ人青年ジルを演じたのは、カンヌ国際映画祭のグランプリ作『BPM ビート・パー・ミニット』のナウエル・ペレーズ・ビスカヤート。4カ国語を操るクワドリンガルを活かし、命がけで偽のペルシャ語を紡ぐ姿を渾身の熱演で体現しています。ナチス親衛隊のコッホ大尉役には、『約束の宇宙』のラース・アイディンガー。ドイツ国内で様々な賞を受賞し、高い評価を受けた演技力を遺憾なく発揮しました。

監督にはアカデミー賞ノミネート作品『砂と霧の家』で世界的評価を受けたウクライナ出身のヴァディム・パールマン。膨大なリサーチと綿密な取材に基づき、緊張感が途切れないサスペンスフルな演出と、鋭い視点で描くヒューマニズムによって、圧倒的リアリズムで心打つドラマに仕上げています。

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『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』(原題:Persian Lessons)

第二次世界大戦中、ナチス親衛隊に捕まったユダヤ人青年のジルは、処刑される寸前に、自分はペルシャ人だと嘘をついたことで一命を取り留める。彼は、終戦後にテヘランで料理店を開く夢をもつ収容所のコッホ大尉からペルシャ語を教えるよう命じられ、咄嗟に自ら創造したデタラメの単語を披露して信用を取りつける。こうして偽の<ペルシャ語レッスン>が始まるのだが、ジルは自身がユダヤ人であることを隠し通し、何とか生き延びることはできるのだろうか──。

監督/ヴァディム・パールマン
出演/ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、ラース・アイディンガー、ヨナス・ナイ、レオニー・ベネシュ
2020年/ロシア、ドイツ、ベラルーシ/ドイツ語、イタリア語、フランス語、英語/129分/カラー/シネスコ/5.1ch/字幕翻訳:加藤尚子/G 

日本公開/2022年11月11日(金)より kino cinéma横浜みなとみらい他 全国順次公開
配給/キノフィルムズ
提供/木下グループ
公式サイト
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