『MISS OSAKA／ミス・オオサカ』10月21日公開決定！日本版予告編＆ポスターが解禁！

Fan's Voice Staff

第17回大阪アジアン映画祭でクロージング作品として上映された『Miss Osaka』が、邦題を『MISS OSAKA／ミス・オオサカ』として10月21日（金）より劇場公開されることが決定し、日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

24歳のイネスは、これといった生きる目的も未来への展望もなく、毎日が憂鬱でしょうがないデンマーク人女性。そんなイネスは、恋人の出張に同行して訪れたノルウェーで、マリアという大阪からやってきた日仏ハーフの女性とめぐり合います。どこか謎めいていて、自信に満ちあふれるマリアに心酔したイネスは、雄大な自然のまっただ中で夢のような時間を過ごしますが、不慮の事故でマリアが息を引き取ってしまいます。ずっと「別の誰かになりたい」と願っていたイネスは、マリアの航空券とパスポートを携えて大阪へ旅立ち、マリアの勤め先のナイトクラブ“MISS OSAKA”に雇われ、未知なる刺激的な人生を踏み出しますが──。

自由を追い求める若きデンマーク人女性のミステリアスで数奇な旅路を映像化した本作は、異国の地を訪れた主人公が繰り広げる冒険映画であり、アイデンティティーの喪失と再発見を探求した人間ドラマでもあります。何かに脅えているかのように殻に閉じこもっていた主人公イネスが、来店客にひとときの“夢”を提供する大阪のナイトクラブに足を踏み入れ、身も心も別人のように変貌を遂げていきます。ところが、その偽りの人生もまた“夢”のように儚く、やがて密やかな真実と向き合うイネスの葛藤を通して、「本当の自分とは何者なのか？」という問いを投げかけます。

このユニークな企画を立ち上げたダニエル・デンシック監督は、作家としても活躍するデンマークの俊英。かつて来日した際に大阪の街に魅了されたことをきっかけに本作を構想し、大阪・難波の老舗グランドキャバレー“ミス大阪”で撮影を実施。さらに岸和田競輪場やカプセルホテルのほか、高架下、墓地、路地などの観光名所とは異なるロケーションをカメラに収めました。

主演を務めたビクトリア・カルメン・ソンネは、2020年のベルリン国際映画祭でシューティング・スター賞を受賞した若手実力派。現実と夢の狭間をたゆたうようなイネスの心の移ろいを繊細なニュアンスで体現し、デンマークのアカデミー賞と呼ばれるロバート賞で主演女優賞にノミネートされました。

ナイトクラブ“MISS OSAKA”を舞台に、愛と疑惑のドラマを織りなす日本人キャストにも演技巧者が集結。森山未來が、イネスに心奪われていく日本人男性シゲルを危険な匂いを漂わせて演じ、南果歩が“MISS OSAKA”を取り仕切るママさん役、阿部純子がイネスの素性に不審を抱く人気ホステスのアヤノ役に扮しています。

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