第35回東京国際映画祭全ラインナップ発表!
- Fan's Voice Staff
第35回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見が、9月21日(水)に東京ミッドタウン日比谷にて開催され、コンペティション部門をはじめとした各部門の上映作品が発表されました。

『窓辺にて』今泉力哉監督、橋本愛(フェスティバルアンバサダー)、『山女』福永壮志監督、『エゴイスト』松永大司監督
昨年から日比谷・有楽町・銀座地区で開催されている東京国際映画祭。今年はTOHOシネマズ 日比谷(スクリーン12、13)、丸の内TOEI、丸の内ピカデリーなどでも上映が行われ、上映作品数も昨年の86本から117本へと約3割増となり、コロナ禍以前の活気を取り戻しつつあります。オープニングは東京宝塚劇場、クロージングは東京国際フォーラム ホールCにて実施されます。

『カイマック』©Banana Film, Meta Film, N279 Entertainment, Jaako dobra produkcija, all rights reserved, 2022
コンペティション部門には、『ビフォア・ザ・レイン』(94年)で第51回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したミルチョ・マンチェフスキ監督の最新作『カイマック』を始め、『ハーモニー・レッスン』(13年)で鮮烈なデビューを飾ったカザフスタンのエミール・バイガジン監督による『ライフ』、『マジカル・ガール』(14年)でサン・セバスティアン国際映画祭作品賞を受賞したスペインのカルロス・ベルムト監督による『マンティコア』、『馬を放つ』(17年)で知られるキルギスを代表する映画作家アクタン・アリム・クバト監督の『This Is What I Remember』など全15作品が選出されました。

『ライフ』©Emir Baigazin Production
審査員長はアメリカの舞台演出家・映画監督ジュリー・テイモアが務め、審査員には、シム・ウンギョン(俳優/韓国)、ジョアン・ペドロ・ロドリゲス(映画監督/ポルトガル)、柳島克己(撮影監督・日本)、マリー=クリスティーヌ・ドゥ・ナヴァセル(元アンスティチュ・フランセ館長/フランス)。
女性監督による作品は、コンペティション部門では15本中3本(20%)、映画祭全体では117本中14本(12%)となっています。

『マンティコア』© Aquí y Allí Films, Bteam Prods, Magnética Cine, 34T Cinema y Punto Nemo AIE
今年は、世界の映画界に貢献した映画人、そして映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる黒澤明賞が復活。過去にスティーヴン・スピルバーグ、山田洋次、侯孝賢などが受賞しており、今年は、山田洋次、仲代達矢、原田美枝子、川本三郎、市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)の5名の選考委員により選ばれます。

『This is What I Remember』©Kyrgyzfilm, Oy Art, Bitters End, Volya Films, Mandra Films
フェスティバルアンバサダーには、昨年に続き橋本愛が就任。2年連続でアンバサダーを務めるにあたり、「背筋が伸びる思いです」とコメントしました。
以下、主な部門の上映作品です。
オープニング作品
『ラーゲリより愛を込めて』瀬々敬久監督(日本)
クロージング作品
『生きる LIVING』オリヴァー・ハーマナス(イギリス)
コンペティション部門
『1976』マヌエラ・マルテッリ監督(チリ・アルゼンチン・カタール)
『アシュカル』ユセフ・チェビ(チュニジア・フランス)
『ザ・ビースト』ロドリゴ・ソロゴイェン(スペイン・フランス)
『窓辺にて』今泉力哉(日本)
『エゴイスト』松永大司(日本)
『ファビュラスな人たち』ロベルタ・トーレ(イタリア)
『輝やかしき灰』ブイ・タック・チュエン(ベトナム・フランス・シンガポール)
『カイマック』ミルチョ・マンチェフスキ(北マケドニア・デンマーク・オランダ・クロアチア)
『ライフ』エミール・バイガジン(カザフスタン)
『マンティコア』カルロス・ベルムト(スペイン)
『山女』福永壮志(日本・アメリカ)
『孔雀の嘆き』サンジーワ・プシュパクマーラ(スリランカ・イタリア)
『テルアビブ・ベイルート』ミハル・ボガニム(キプロス・フランス・ドイツ)
『This is What I Remember(英題)』アクタン・アリム・クバト(キルギスタン・日本・オランダ・フランス)
『第三次世界大戦』ホウマン・セイエディ(イラン)
アジアの未来
『アルトマン・メソッド』ナダヴ・アロノヴィッツ(イスラエル)
『蝶の命は一日限り』モハッマドレザ・ワタンデュースト(イラン)
『クローブとカーネーション』ベキル・ビュルビュル(トルコ・ベルギー)
『へその緒』チャオ・スーシュエ(中国)
『i ai』マヒトゥ・ザ・ピーポー(日本)
『消えゆく燈火』アナスタシア・ツァン(香港)
『アヘン』アマン・サフデワ(インド)
『私たちの場所』エクタラ・コレクティブ(インド)
『少女は卒業しない』中川駿(日本)
『突然に』メリサ・オネル(トルコ)
ガラ・セレクション
『アムステルダム』デヴィッド・O・ラッセル(アメリカ)
『そして僕は途方に暮れる』三浦大輔(日本)
『イニシェリン島の精霊』マーティン・マクドナー(イギリス)
『バルド、偽りの記録と一握りの真実』アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(メキシコ)
『神探大戦』ワイ・カーファイ(香港・中国)
『ドント・ウォーリー・ダーリン』オリヴィア・ワイルド(アメリカ)
『フェアリーテイル』アレクサンドル・ソクーロフ(ロシア・ベルギー)
『ザ・メニュー』マーク・マイロッド(アメリカ)
『母性』廣木隆一(日本)
『ノースマン 導かれし復讐者』ロバート・エガース(アメリカ)
『月の満ち欠け』廣木隆一(日本)
『あちらにいる鬼』廣木隆一(日本)
『ホワイト・ノイズ』ノア・バームバック(アメリカ)
ガラ・セレクション 特別上映
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』ジュゼッペ・トルナトーレ(イタリア)
ワールド・フォーカス
『セカンド・チャンス』ラミン・バーラニ(アメリカ)
『コンビニエンスストア』ミハイル・ボロディン(ロシア・スロベニア・トルコ・ウズベキスタン)
『R.M.N.』クリスティアン・ムンジウ(ルーマニア・フランス・ベルギー)
『タバコは咳の原因になる』カンタン・デュピュー(フランス)
『スパルタ』ウルリヒ・ザイドル(オーストリア・フランス・ドイツ)
『クロンダイク』マリナ・エル・ゴルバチ(ウクライナ・トルコ)
『波が去るとき』ラヴ・ディアス(フィリピン・フランス・デンマーク・ポルトガル)
『エドワード・ヤンの恋愛時代[レストア版]』エドワード・ヤン(台湾)
第19回ラテンビート映画祭 IN TIFF
『ラ・ハウリア』アンドレス・ラミレス・プリード(コロンビア・フランス)
『パシフィクション』アルベルト・セラ(スペイン・フランス・ドイツ・ポルトガル)
『この通りはどこ? あるいは、今ここに過去はない』ジョアン・ペドロ・ロドリゲス、ジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタ(ポルトガル・フランス)
『鬼火』ジョアン・ペドロ・ロドリゲス(ポルトガル・フランス)
ツァイ・ミンリャン監督 デビュー30周年記念特集
『青春神話』(1992年)
『楽日』(2003年)
『西遊』(2014年)
ツァイ・ミンリャン短編集
『秋日』(2015年)
『光』(2018年)
『月と樹』(2021年)
『その夜』(2021年)
東京フィルメックス共催上映
『ふたつの時、ふたりの時間』(2001年)
『西瓜』(2005年)
『ヴィサージュ』(2009年)
Nippon Cinema Now
『アイ アム ア コメディアン』日向史有(日本・韓国)
『あつい胸さわぎ』まつむらしんご(日本)
『彼方の閃光』半野喜弘(日本・アメリカ)
『ケイコ 目を澄ませて』三宅唱(日本)
『雑魚どもよ、大志を抱け!』足立紳(日本)
『はだかのゆめ』甫木元空(日本)
『ひとりぼっちじゃない』伊藤ちひろ(日本)
『百花』川村元気(日本)
『わたしのお母さん』杉田真一(日本)
監督特集〈追悼 青山真治〉
『EUREKA ユリイカ』(2001年)
『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2005年)
TIFFシリーズ
『ガンニバル』片山慎三(日本)
『仮面ライダーBLACK SUN』白石和彌(日本)
『イルマ・ヴェップ』オリヴィエ・アサイヤス(フランス・アメリカ)
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第35回東京国際映画祭
開催期間:2022年10月24日(月)~11月2日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアの各映画館やホールなど
主催:公益財団法人ユニジャパン
公式サイト