News

2022.09.15 8:00

岸井ゆきの主演『ケイコ 目を澄ませて』12月16日公開決定!予告編&ポスタービジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第72回ベルリン国際映画祭に選出された岸井ゆきの主演、三宅唱監督作『ケイコ 目を澄ませて』の公開日が12月16日(金)に決定し、予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえないケイコは、噓がつけず愛想笑いが苦手。予告編では、再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムを拠り所にする彼女が、トレーナーに「痛いのはきらい」と伝えて「正直やな」とツッコまれたり、弟から気持ちを聞かれて「どうせ人はひとりでしょ?」と突っぱねる姿が収められています。そんな彼女には悩みが尽きず、「一度お休みしたいです」と会長へしたためた手紙も渡すことができず、うまく伝えることのできない想いを心の中に溜めたままにしていました。そんなある日、ジムが閉鎖されることになり──。

「逃げ出したい、でも諦めたくない」そんな矛盾した感情に葛藤しながらひたむきに生きるケイコと、彼女を案じて寄り添うまわりの人々が、16mmフィルムのあたたかな質感で優しく切り取られていきます。

本作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱が新たに生み出した物語。ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえない中、じっと“目を澄ませて”闘うケイコの姿を、秀でた才能を持つ主人公としてではなく、不安や迷い、喜びや情熱など様々な感情の間で揺れ動きながらも一歩ずつ確実に歩みを進める等身大の一人の女性として描き出しました。

主人公・ケイコを演じた岸井ゆきのは、厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を開拓。ケイコの実直さを誰よりも認め見守るジムの会長には、日本映画界を牽引する三浦友和。さらに、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中島ひろ子、仙道敦子など実力派キャストが脇を固めています。

今年2月に開催されたベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門でプレミア上映され、「すべての瞬間が心に響く」「間違いなく一見の価値あり」と熱い賛辞が次々と贈られ、その後も世界各地の映画祭で上映が続いています。

==

『ケイコ 目を澄ませて』

嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえない。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。母からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書き留めた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す──。

出演/岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和
監督/三宅唱
原案/小笠原恵子「負けないで!」(創出版)
脚本/三宅唱、酒井雅秋
製作/狩野隆也、五老剛、小西啓介、古賀俊輔
エグゼクティブプロデューサー/松岡雄浩、飯田雅裕、栗原忠慶
企画・プロデュース/長谷川晴彦
チーフプロデューサー/福嶋更一郎
プロデューサー/加藤優、神保友香、杉本雄介、城内政芳
French Coproducer/Masa Sawada
ボクシング指導/松浦慎一郎
手話指導/堀康子、南瑠霞
手話監修/越智大輔
製作/「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会(メ~テレ、朝日新聞社、ハピネットファントム・スタジオ、ザフール)
制作プロダクション/ザフール
2022年/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/99分

日本公開/2022年12月16日(金)テアトル新宿ほか全国公開
配給/ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業