山田裕貴 × 松本まりか『夜、鳥たちが啼く』予告編が解禁!
- Fan's Voice Staff
傷ついた男女のかすかな希望の物語を山田裕貴主演、松本まりか共演で城定秀夫監督が描く『夜、鳥たちが啼く』の予告編が解禁されました。
人生をあきらめかけた小説家・慎一(山田裕貴)の家に、愛をあきらめかけたシングルマザー・裕子(松本まりか)が引っ越してくるところから始まる予告編。慎一はかつて恋人と暮らしていた一軒家を離婚して行き場を失った裕子に明け渡し、離れのプレハブで暮らすことに。プレハブと一軒家…近くて遠い、いびつな「半同居」生活がスタートします。
プレハブで生活する慎一は若くして小説家としてデビューしながらも、その後は鳴かず飛ばず。サラリーマンとして働きながら、そんな自分に嫌気が差し、もがき続けるように夜ごと一心不乱に小説を書き続けます。裕子から小説の内容を問われ、「嫉妬深い男の話」と絞り出すような声でボソリと囁く慎一。それはまるで、自分自身のことを描いているようで、身勝手な振る舞いや押さえきれない嫉妬心によって恋人を失ったかつての自分や、後悔、不甲斐なさと必死に向き合っているように見えます。
映像では、元恋人・文子(中村ゆりか)との別れ際、ボロボロになりながら泣き叫ぶ姿や、裕子に「向こう(の家)はあいつ(元恋人・文子)と住んでいたところだから…」と心の叫びを吐き出すかのように気持ちを明かすシーンなどが盛り込まれ、心の傷がいまだに癒えていないことが伝わります。
一方で、「アキラを寝かせて一人でいられないの…」と孤独に震える心の内を明かす裕子。離婚届に判を押し、相手の女性を睨みつける毅然とした姿を見せつつも、ひとり息子のアキラが眠りについた後には、行きずりの出会いを求めて夜の街へと出かけ、寂しさを紛らわせるのでした。そんな裕子をプレハブ小屋から覗き気に掛ける慎一は、深入りしないよう見て見ぬふりをするのでした…。
お互い距離を保ちながらも穏やかな生活を送っていたある夜、慎一に小説を書き続ける理由を問う裕子。慎一は「終わらせたいから…」 と呟き、見つめあう二人の間には、これまでとは違う、お互いの心に一歩踏み込んだような緊張感と濃密な空気が。終盤、冒頭の苦悶に満ちた表情から一変、机に向かう慎一の穏やかで安らかな表情は何を物語るのか──。
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『夜、鳥たちが啼く』
出演/⼭⽥裕貴、松本まりか、森優理斗、中村ゆりか、カトウシンスケ/藤田朋子/宇野祥平、吉田浩太、縄田カノン、加治将樹
監督/城定秀夫
脚本/⾼⽥亮
原作/佐藤泰志「夜、⿃たちが啼く」(所収「⼤きなハードルと⼩さなハードル」河出⽂庫刊)
2022年/日本/115分/ビスタ/DCP/5.1ch/R15+
日本公開/2022年12月9日(金)新宿ピカデリー他にて公開
製作・配給/クロックワークス
公式サイト
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