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2022.08.24 17:00

『アメリカから来た少女』10月8日公開決定!監督コメントが到着!

  • Fan's Voice Staff

第58回金馬奨で5部門に輝いた『アメリカから来た少女』の日本公開日が10月8日(土)に決定し、ロアン・フォンイー監督のコメントが到着しました。

母と妹とロサンゼルスで暮らしていた13歳のファンイー(ケイトリン・ファン)は、母(カリーナ・ラム)が乳がんを患ったため、3人で父(カイザー・チュアン)が暮らす台北に戻り、久々に家族4人で暮らすことに。ところが、台北の中学校では「アメリカン・ガール」と呼ばれ、学校生活には馴染めずにいました。ある日、教師から勧められたスピーチコンテストで、母への正直な想いを伝えようとしますが、その前日に妹がSARS感染の疑いで家族全員が隔離され、想いを伝えられなくなってしまい──。

ファンイー役を演じたケイトリン・ファンは、演技経験はなかったにも関わらず、バイリンガルの少女を探すオーディションを経て主人公に大抜擢。そのみずみずしい演技が大絶賛され、金馬奨と台北映画祭において最優秀新人賞を受賞しました。

病への恐れと母としての強さを見事に体現した母親役には、香港映画・台湾映画で活躍してきた歌手で女優のカリーナ・ラム(『男人四十』『百日告別』)、病気の妻と娘たちを気遣いながらも生活のため仕事に多忙な父親役には、台湾の映画とドラマで活躍し、豊川悦司、妻夫木聡主演の映画『パラダイス・ネクスト』で殺し屋役を演じたカイザー・チュアンという実力派が配され、幼い娘役の二人を支えています。

第58回金馬奨では新人監督賞、新人俳優賞、撮影賞、観客賞、国際批評家連盟賞の5部門を制したほか、作品賞、脚本賞、主演女優賞(カリーナ・ラム、ケイトリン・ファン)などにノミネート。第34回東京国際映画祭ではアジアの未来部門に選出されました。

以下、到着したコメントです。

ロアン・フォンイー(監督)
『アメリカから来た少女』は、私の少女時代である2003年の重要なエピソードに基づいた半自伝的な物語です。私が7歳の時、母は私と妹を連れてアメリカに渡りました。父は仕事のために台湾に残りました。私たちがアメリカでの生活を始めてやっと5年が過ぎた頃の2003年、母の乳がんが発覚し、私たちは台湾に戻りました。私は、母親がいなくなることをいつも恐れながら、少女時代を過ごしていました。それなのに、私は、心の底にある母を失うことへの恐怖を10代の怒りの感情で紛らわせ、母が亡くなったときに自分が受けるであろう心の傷が軽くなるようにと、母を自分の最大の敵として位置付けたのです。本作品では、台湾に戻った10代の少女の葛藤の物語として、彼女の家族のポスト・アメリカン・ドリームがどのように崩壊したか、そして彼女らがそれにどう折り合いをつけたのかにも触れています。

『アメリカから来た少女』は、人は成長することでどれほど傷つくのか、家庭というものがいかに移り変わるのか、そして、傷ついた2人の人間が人生の中でいかに互いを傷つけ合い、癒し合うのかを描いています。

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『アメリカから来た少女』(英題:American Girl)

監督・脚本/ロアン・フォンイー
製作総指揮/トム・リン
撮影/ヨルゴス・バルサミス
出演/カリーナ・ラム、カイザー・チュアン、ケイトリン・ファン、オードリー・リン
2021年/台湾/北京語・英語/101分/ビスタサイズ(1.85:1)/5.1ch/原題:美國女孩

日本公開/2022年10月8日(土)よりユーロスペース他にて全国順次ロードショー!
配給/A PEOPLE CINEMA
公式サイト
©Splash Pictures Inc., Media Asia Film Production Ltd., JVR Music International Ltd., G.H.Y. Culture & Media (Singapore).