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2022.08.10 10:00

『アルピニスト』天才クライマーの魂を感じる映画

  • Fan's Voice Staff

知られざる究極のクライマー、マーク・アンドレ・ルクレールを追ったドキュメンタリー映画『アルピニスト』が全国公開中です。

本作が追うマーク・アンドレ・ルクレールは、崩れ落ちそうな岩と氷の断崖絶壁をものともせず、命綱をつけずにたった独りで頂点を目指すアルピニスト。ただ、SNSで自身をアピールすることにまったく興味を示さなかったということもあり、その偉業を知っていた人はごくわずか。彼がいかに登山界の輝ける天才だったのかを世間が知ったのは、2018年3月にアラスカ州ジュノー北部で、わずか25年という若き生涯を終えた後のことでした。

本作の制作陣にルクレールの訃報が飛び込んだ時、映画は完成直前だったそうで、メガホンをとったピーター・モーティマーとニック・ローゼンは制作を諦め、ルクレールの輝きに満ちた人生を悼む日々を送っていたといいます。ところが時は過ぎ、ルクレールの良き理解者である母親のミッシェルや恋人でありクライミングパートナーのブレット、さらには周囲の人たちから、アルピニストとして生きた彼の思い出を残してほしいとの声を受けて、制作を再開。ルクレールの情熱や不屈の精神、そして彼の愛した風景など、彼が遺したレガシーを映画に刻みつけ、そして観客と分かち合うために心を砕き、ついに映画を完成させました。

恋人のブレットは「フィルムに収められた映像記録の数々を見たらきっとエキサイトしたに違いない」と、ルクレールの思いを代弁。そして「映画を観た人がマークのことを知り、彼の魂を感じてくれることを願っている」と期待を寄せました。

実際に映画を鑑賞した観客からは、ルクレールの驚くべき人生や哲学に触れ、多くの驚きの声、感動の声が続々と寄せられています。

日本では8月11日(木・祝)に「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨とした「山の日」を迎えます。この機会に、山を愛したルクレールの生き様にも、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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『アルピニスト』(原題:The Alpinist)

出演/マーク・アンドレ・ルクレール、ブレット・ハリントン、アレックス・オノルド ほか
監督/ピーター・モーティマー、ニック・ローゼン
制作/レッドブルメディアハウス
2021年/英語/アメリカ映画/G/93分/ビスタ

日本公開/2022年7月8日(金)TOHOシネマズ シャンテ 他全国公開
配給/パルコ ユニバーサル映画 
公式サイト
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