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2022.08.09 11:00

セリーヌ・シアマ監督『秘密の森の、その向こう』新場面写真7点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督が8歳の少女を主人公に喪失と癒しを描く最新作『秘密の森の、その向こう』の新場面写真7点が解禁されました。

セリーヌ・シアマ監督が本作の物語を思いついたのは、『燃ゆる女の肖像』の脚本を執筆していた頃。その際、「ひとつのビジュアルのイメージがふっと降りてきた」と明かすのが、今回解禁された写真のうち、秋らしい色彩の森の中で小屋を前に幼い少女ふたりが佇むこの場面だったといいます。監督は、それを娘と母親にしたいと考え、“ある少女が時空を越えて、子どもの頃の母と出会い友情を育む”というシンプルなアイデアを徹底的に掘り下げていきました。

この写真は、8歳のネリーがかつて母が遊んだ森を探索していて出会った、母と同じ名前「マリオン」と名乗る同い年の少女を手伝い、二人だけで完成させた小屋を誇らしげに眺めている様子を捉えたもの。出会って間もない二人ですが、一つのことを共に成し遂げ肩を組んだ背中に、どこか絆のようなものを感じさせます。

この森は、監督自身が育った町にある、幼い頃によく遊んでいた馴染みの森とのこと。真っ赤に染まった秋の森という監督のイメージを忠実に再現するために、沢山の押し葉が散りばめられました。

そのほか、家を処分するために訪れた祖母の家でネリーと母マリオンが、母が幼い頃に使っていたノートを見ている様子や、森の中やその周囲でネリーと幼いマリオンが育む唯一無二の友情を感じさせるカットも。監督は、「シンプルで分かりやすい設定だからこそ、映画にできるかどうか悩んだ。ものすごく慎重に作り上げた物語」と振り返りますが、わずか数日を描く物語でありながら、それぞれに喪失感を抱える娘と母が時空を越えて出会うことで心に生まれる変化を予感させる、情感豊かなカットの数々となっています。

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『秘密の森の、その向こう』(原題:Petite Maman)

8歳のネリーは両親と共に、森の中にぽつんと佇む祖母の家を訪れる。大好きなおばあちゃんが亡くなったので、母が少女時代を過ごしたこの家を、片付けることになったのだ。だが、何を見ても思い出に胸をしめつけられる母は、一人出て行ってしまう。残されたネリーは、かつて母が遊んだ森を探索するうちに、自分と同じ年の少女と出会う。母の名前「マリオン」を名乗るその少女の家に招かれると、そこは“おばあちゃんの家”だった──。

監督・脚本/セリーヌ・シアマ
撮影/クレア・マトン
出演/ジョセフィーヌ・サンス、ガブリエル・サンス、ニナ・ミュリス、マルゴ・アバスカル
2021/フランス/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/73分/字幕翻訳:横井和子/G

日本公開/2022年9月23日(金・祝)ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー
提供/カルチュア・エンタテインメント、ギャガ
配給/ギャガ
公式サイト
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