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2022.08.08 7:00

ドキュメンタリー『バビ・ヤール』日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第74回カンヌ国際映画祭ルイユ・ドール(ドキュメンタリー賞)スペシャルメンションに輝いた、ウクライナ出身の異才セルゲイ・ロズニツァ監督『バビ・ヤール』の日本版ポスターと予告編が解禁されました。

『バビ・ヤール』は、第二次世界大戦の独ソ戦の最中、ウクライナ首都キエフ(キーウ)の郊外で起きた “バビ・ヤール大虐殺”を描いたアーカイバル・ドキュメンタリー。9月29日と30日の二日間で、キエフに住む33,771名のユダヤ人が射殺されるまでの過程とその後をアーカイブ映像で紡ぎ出します。

ドキュメンタリーとフィクションの両方を手がけるセルゲイ・ロズニツァ監督は、日本では『アウステルリッツ』(16年)、『粛清裁判』(18年)、『国葬』(19年)が「群衆ドキュメンタリー3選」と題して2020年に初公開され、注目を集めました。そして、今年のロシアによるウクライナ侵攻を契機に、2014年からウクライナ東部ドンバス地方で親ロ派武装勢力とウクライナ軍との間で行われている情報戦争の実相を描いたフィクション『ドンバス』(18年)が5月に緊急公開され、都内1館の公開が全国50館に拡大される大きな話題を呼びました。

なお、12月初旬には、2021年に発表されたロズニツァ監督の新作『Mr. Landsbergis』(原題)も劇場公開される予定。この作品は、1980年代後半から91年のソ連崩壊まで、超大国ソ連を相手に粘り強く戦い、祖国リトアニアを独立に導いた初代リトアニア元首で音楽家の“現代の英雄”ヴィータウタス・ランズベルギスが、30年前の熾烈な文化的抵抗と政治的闘争を語る4時間におよぶドキュメンタリーです。

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『バビ・ヤール』(原題:Babi Yar. Context)

監督・脚本/セルゲイ・ロズニツァ
編集/セルゲイ・ロズニツァ、ダニエリュス・コカナウスキス, トマシュ・ヴォルスキ
音響/ウラジミール・ゴロヴニツキー
イメージ・レストレーション/ジョナス・ザゴルスカス
プロデューサー/セルゲイ・ロズニツァ、マリア・シュストヴァ
アソシエイト・プロデューサー/イリヤ・フルジャノフスキー、マックス・ヤコヴァ
プロダクション/Atoms & Void, BABYN YAR HOLOCAUST MEMORIAL CENTER
2021/ドキュメンタリー/121分/オランダ=ウクライナ/ウクライナ語、ロシア語、ドイツ語、ポーランド語/4:3/カラー・モノクロ/日本語字幕:守屋愛

配給/サニーフィルム
日本公開/2022年9月24日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国劇場公開
©️Atoms & Void