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2022.07.26 11:00

『スワンソング』美川憲一、小島秀夫、ヴィヴィアン佐藤、假屋崎省吾ら13名より称賛コメント到着!日本版新予告が解禁!

  • Fan's Voice Staff

引退したヘアメイクドレッサーが亡き親友の最後のメイクを施す旅を描き、世界各国の映画祭で感動を巻き起こしたウド・キアー主演『スワンソング』の日本版新予告が解禁され、美川憲一、假屋崎省吾、小島秀夫、ヴィヴィアン佐藤ら13名より称賛コメントが到着しました。

現役生活をとうの昔に退き、老人ホームで過去の栄光に苛まれる伝説のヘアメイクドレッサーのパット(ウド・キアー)。そこに、わだかまりを残して亡くなった親友リタ(リンダ・エヴァンス)の死化粧の依頼が舞い込みます。かつての顧客で、街で一番の金持ちであるリタは、遺言で「パットに死化粧を」とお願いしていたのでした。ゲイとして生き、最愛のパートナーであるデビッドを早くにエイズで失っていたパットは、リタの遺言によってさまざまな思い出が去来。すっかり忘れていた生涯の仕事への情熱や、リタへの複雑な思い、そして自身の過去と現在……。ヘアメイクドレッサーとして活躍してきたパトリック・ピッツェンバーガー、通称“ミスター・パット”にとっての「スワンソング」は、はたしてわだかまりを残したまま亡くなってしまったリタを、天国へと送り届ける仕事になるのか──。

監督のトッド・スティーブンスは、17歳の時にオハイオ州のゲイクラブで“ミスター・パット”ことパトリック・ピッツェンバーガーが踊っているのを見て衝撃を受け、映画の道へ進んでからも、いつか同郷のこの人気ヘアメイクドレッサーを題材にした作品を撮りたいと思い続け、その念願を叶えました。自身もゲイであるスティーブンス監督による本作は、実在の人物をモデルに、エイズが蔓延した90年代から現在に至るゲイカルチャーを真摯に見つめ、社会的な立ち位置や相続問題などのリアルなトピックも物語に取り込みながら誠実に描いた作品となっています。

以下、到着したコメントです(敬称略・順不同)。

美川憲一(歌手)
一時代を築いたヘアメイクドレッサーのプライドと自信に、心打たれた。わたくしも、主人公のパットも、「しぶとく」生き抜いているところに共感。悔いなくやり遂げた人生は素晴らしい!もう一度観たい、いや何度でも観たい、人生の宝物。

八代亜紀(歌手)
人生を振り返り、人生の終わりを考えた時、思わぬ依頼をきっかけに赴くままに動いていく姿に勇気をもらいました。そして、劇中で使用されている名曲の数々が、映画のシーンとシンクロしているのが見事でした。

假屋崎省吾(華道家)
誰にでも人生の最後はある。有終の美を飾るにふさわしいドラマが散りばめられた珠玉の作品。観るもの全てに夢や希望、勇気を与えてくれる。この映画を見ずして棺おけには入れない!

小島秀夫(ゲームクリエイター)
例えるなら、ジェンダーと老人問題を扱った怪優ウド・キアー版「おくりびと」。しかしそれほど単純ではない。全てを壊す程に、ウド・キアーの好演が素晴らしい!!!こんなウド・キアーは観た事がない!悲劇でも喜劇でもない。人生の終幕に、悔恨と赦免を優しく描く、美しいウド・キアー映画。

ヴィヴィアン佐藤(美術家/ドラァグクイーン)
ウド・キアーのあまりにもエレガントな振舞い。詩人ボードレール曰く「化粧とはその人が美に仕えることしかできないことを証明すること。一種の純粋さを持って身を曝け出すこと」。美に取り憑かれ、冥府をさまよう「ベニスに死す」の変奏であるこの物語が、それを証明してみせたわ。

オナン・スペルマーメイド(ドラァグクイーン)
この映画は、ゲイの老人の可能性を輝きに変える方法を伝えている。結局若い頃に様々な経験をすればこその物語。そう、人生って動いてる人が主人公なんだ。〝自分の時間〟を再び動かす事もできる、私たちはそう言う人に夢を見る。

ブルボンヌ(女装パフォーマー)
老いることは愛する人も友も華やかさも視える世界も全てを失っていくこと?いいえ、アタシたちは最期まで化けて笑って、プライドだけは遺すの。心の芯から震え続けた一生モノの作品を、どうか多くの孤独な星々に。

ゆっきゅん(DIVA)
忘れたことにした過去がどれだけあるか。本当は思い出せるかけがえのない時間が、どれだけあったのか。忘れたり、忘れられていると思っても、そこにあった人生を見た人がいる。美しさを覚えている人は必ずいるのだ。

岩井志麻子(小説家)
歳を取るのは悪いことではなく寂しいことだが、その寂しさこそが人生の妙味、美味を味合わせてくれるものなのだと、教えてくれる映画でした。

三島有紀子(映画監督)
メイクアップアーティストの男が、古い親友のために最高に美しく、最高にド派手な死化粧をする旅に出る。このストーリーに惹かれて拝見しました。わだかまりばかりの人生の最後に、○印をくれることの幸せが溢れた映画でした。

辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
生きているか死んでいるかどちらでも良い境地に達し、性別も超越しているパット。最高にかっこいい老後に憧れ、高齢化社会に希望を抱きました。

よしひろまさみち(映画ライター)
たおやかさとえげつなさを行き来するパット、最期の旅の景色はCampそのもの。古き佳きゲイカルチャーへの讃歌、そして『プリシラ』のテレンス・スタンプを彷彿とさせるウド様に感激!

──以下コメントにはネタバレが含まれます──

奈良裕也(ヘアメイクアップアーティスト)
パットは親友リタへの葬儀が最後の死化粧、僕は妹への最初のメイクが死化粧でした。同じヘアドレッサーとしてとても共感のできる部分が多く、笑える所、そしてとても考えさせられる所が沢山ありました。時の流れとは素晴らしいところもあり、時には残酷な部分もあり、人生を謳歌して生き抜くとはなにか?何が自分にとって幸せか?幸せとは何か?を考えされられました。最後にパットが自分を奮い立たせてリタのヘアメイクをした時に胸が熱くなりました。僕も最後までヘアドレッサーとして生きぬきたいと思わせてくれる素晴らしい作品でした。

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『スワンソング』(原題:Swan Song)

監督/トッド・スティーブンス
出演/ウド・キアー、ジェニファー・クーリッジ、マイケル・ユーリー、リンダ・エヴァンス
2021年/アメリカ/英語/105分/カラー/ビスタ/5.1ch/日本語字幕:小泉真祐

日本公開/2022年8月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給/カルチュア・パブリッシャーズ
公式サイト
© 2021 Swan Song Film LLC