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2022.06.15 8:00

『神々の山嶺』日本版本予告が解禁!松本大洋、小島秀夫、東野幸治ら7名より応援コメントが到着

  • Fan's Voice Staff

第47回セザール賞アニメーション映画賞を受賞し、フランスで大ヒットを記録した日本原作のアニメーション映画『神々の山嶺(いただき)』の日本版本予告と新場面写真5点が解禁!松本大洋、小島秀夫、東野幸治ら7名より応援コメントが到着しました。

「高く、さらに高く、登り続ける。だが、なんのために?」という深町誠(声:堀内賢雄)の問いかけから始まる本予告は、孤高のクライマー羽生丈二(大塚明夫)とカメラマン深町が繰り広げる冒険ドラマの幕開けを予感させます。羽生の「一度、山を覚えたら取り憑かれる」というセリフを証明するかのように、羽生は暴風、雪崩、雷の過酷な状況の中、地上8,848mにそびえ立つエベレストに果敢に挑みます。圧倒的かつ壮大なスケールで描かれるエベレスト登山の様子は、臨場感溢れる描写で、氷点下50度を感じさせるかのような没入感を与え、二人と一緒にエベレスト登頂に挑んでいるかのような感覚を与えます。

場面写真は、羽生の挑戦を記録しようとカメラで追う深町の様子や、岩間を飛び越え、雪崩から必死に逃げるなど、本予告さながら雪山の過酷さが伝わってくるカットの数々となっています。

原作の夢枕獏著による小説「神々の山嶺」(集英社文庫/角川文庫)は、1998年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。同作を漫画化した谷口ジロー画「神々の山嶺」(集英社文庫)も2001年に、第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞を受賞しており、いずれも作者の代表作として、現在もなお愛され続ける伝説的作品です。2017年に逝去した谷口ジローはフランスでも絶大な人気を誇り、「漫画界の小津安二郎」と称され、フランス文化省から芸術文化勲章シュヴァリエ章を授与されるほどリスペクトを受けています。

漫画「神々の山嶺」のアニメ映画化にあたり、生前の谷口は2度渡仏して製作に参画。大ヒットアニメーション映画『ウルフウォーカー』の製作チームが、実写では再現不可能な命がけの登攀シーンを限界までリアルを追求し圧巻の映像で表現し、日本の傑作漫画をフランスでアニメーションにするビッグプロジェクトは、7年の歳月をかけて完成しました。

公開にあたり堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美といった日本を代表する豪華声優陣が吹替えを務め、世界初のアニメ版に息吹を吹き込んでいます。

以下、到着したコメントです(敬称略)

石塚真一(漫画家)
谷口ジロー、夢枕獏両氏の「神々の山嶺」は、フランスでこんなにも愛されているのだなあ、と感じる圧倒の映像でした。
何度も歯を食いしばった。そして、孤高の美しさにグッときた。ありがとうフランス!!

久住昌之(漫画家・音楽家)
驚いた。谷口さんの絵の「神々の山嶺」は、絶対に映像化できないと思っていました。しかし、漫画からも独立した、素晴らしいアニメ作品に仕上がっていた。静かで、険しく、美しい。音楽の豊かさにも、嫉妬心さえ覚えました。

小島秀夫(ゲームクリエイター)
人は何故、山に登り続けるのか?何故、物創りを続けるのか?本作はその答えを暗示するだけでなく、映画界における挑戦でもある。雪山登攀の過酷さ、危うさ、美しさの再現は、小説や漫画とは違い、実写映画では難しいからだ。そんな中、フランス映画界のクリエーター達が“アニメーション”という新たな登攀ルートで、「神々の山嶺」という北壁の登頂に成功した!これは快挙だ!原作ファンとしても感無量!

坂本眞一(漫画家)
小説によって言語化され、漫画によって可視化された8000メートル峰の凍りつくような死の恐怖を、アニメーションならではの手法で否が応にも「体感」させられてしまう映画。生命の存在すら許さない神々の領域への挑戦はあまりに絶望的だ。この世の全てを擲ち、雪煙舞う山頂を目指す挑戦者達の鋭い眼光が僕を睨みつける。「お前は何の為に生きているのか」と。

夏目房之介(フリーライター、マンガ批評家)
夢枕獏、谷口ジローの傑作『神々の山嶺』のアニメーション化である。が、それを意識しないでいいと思う。圧倒的な雪山描写と淡々と刻まれる手や足の演出。私は飽きずに惹きこまれた。高所恐怖にも少しなったぞ。

東野幸治(芸人)
名作「神々の山嶺」がなんとアニメ映画化!
そこには山に取り憑かれた漢たちがしっかりと描かれていました!映画の終盤からは漢たちの息遣いに耳を傾け無事を祈りましょう!皆さんも私と同じ選ばれし目撃者になりましょう!

松本大洋(漫画家)
獏さんと谷口さんという
大きな二つの頂きに挑んだスタッフの心意気を、ひしひしと感じました。
エベレストと東京を描く色彩がとても美しく、クライマーたちは物悲しく格好良かった。

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『神々の山嶺』(原題:Le Sommet des Dieux)

監督/ パトリック・インバート
原作/「神々の山嶺」作・夢枕獏 画・谷口ジロー(集英社刊)
日本語吹替えキャスト/堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク/仏語/1.85ビスタ/5.1ch/吹替翻訳:光瀬憲子/英題:The Summit of the Gods

日本公開/2022年7月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給/ロングライド、東京テアトル 
公式サイト
© Le Sommet des Dieux – 2021 / Julianne Films / Folivari / Mélusine Productions / France 3 Cinéma / Aura Cinéma