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2022.05.27 5:00

【カンヌ国際映画祭】『ベイビー・ブローカー』ワールドプレミア!是枝裕和監督、ソン・ガンホらがレッドカーペットに登場!

  • Fan's Voice Staff

第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されている『ベイビー・ブローカー』の公式上映に先立ち、是枝裕和監督とキャストのソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(歌手名:IU)、イ・ジュヨンが、現地時間5月26日(木)夕刻に、会場前のレッドカーペットに登場しました。

Photo by Joe Maher/Getty Images

カンヌの澄み渡る空の下、大勢の取材陣や観客が注目する中でレッドカーペットに黄色い歓声と共に迎え入れられたのは、アルマーニのタキシードにサングラスをかけた正装の是枝裕和監督と、同じくタキシードにサングラスの出で立ちでひげをたくわえ、さすがの貫録を見せるソン・ガンホ率いる『ベイビー・ブローカー』チーム。

Photo by Joe Maher/Getty Images

二人に続くのは、ルイ・ヴィトンのスパンコールタキシードで長身を生かしたスタイルの良さが一段と目を引くカン・ドンウォン、胸元にポイントのおかれたオフショルダーのグレーのロングドレスにショーメのアクセサリーでエレガントに登場したイ・ジウン(歌手名:IU)、そしてシンプルな白いロングドレスに身を包んだイ・ジュヨン。

Photo by Joe Maher/Getty Images

Photo by Joe Maher/Getty Images

観客からはIUコールも起こり最も注目を集めたはイ・ジウンはファンサービスにも丁寧に応じ、一目見ようと木に登ったり、泣きくずれるファンも見られ、世界的な人気ぶりを見せつけました。

全員が一列に並んだタイミングからは、『ベイビー・ブローカー』の音楽を手掛けたチョン・ジェイルの美しいピアノの旋律にのせ、ゆっくりと階段をあがる監督とキャスト陣。最高賞パルムドールを受賞した『万引き家族』の是枝裕和監督と『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホがタッグを組んだ作品ということで、世界中から集まったメディアや観客からの注目度は非常に高く、盛り上がりを見せるレッドカーペットとなりました。

Photo by Joe Maher/Getty Images

Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images

Photo by Joe Maher/Getty Images

Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images

会場に向かう直前に心境を聞かれた是枝監督は「毎回持ってくる作品も違いますし、チームも違うので、何度来てもいつも新鮮な思いで臨んでいます。今回は特に会場へ向けての出発場所となるホテルの壁に作品の垂れ幕がかかっているので、ちょっと背筋が伸びる思いです。でも、作品の出来上がりには自分的にとても満足しているので、そんなに何かが負担になったり、過剰な期待をしたり、それで落胆したりという、今回はそこは卒業できたのかなと思っています。あとはみんなと楽しみたいと思います」と語っていました。

Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images

さらにレッドカーペット上のインタビューで是枝監督は、「言葉を越えてつながれたという印象がスタッフともキャストともあるので、自分でも納得ができる作品でまたここに帰ってこられて本当にうれしいです」「ベイビー・ボックス自体は韓国だけでなく、日本にもあるのですが、今回はベイビー・ボックスがあるなしにかかわらず、生まれてきた命に対して大人たちがどう関われるのか、それを旅を通して描いてみたいなと思いました」と語り、さらに大好きなケン・ローチと同じようにもう一つパルムドールを獲ってしまうのではという質問に対しては「そんなことが起きたら、本当にうれしい」と素直な思いを伝えました。

以下、本編鑑賞後の海外のプレスの反応が到着しています。

「すばらしい!とても偉大な映画でした。感動的な(衝撃的な)家族の話でした。とても感動しています」

「素晴らしい作品だね。 彼(是枝監督)は、最高の作品を生み出した。新しい家族のかたちを考え出し、 巧みに人生の物語を描き出すんだ。この素敵な映画に最高に感動している」(では、是枝監督が、またもや傑作をこの世に送り出したと?) 「もちろん!彼にしかできないようなワザだ。とても独特な語り口。物語自体もとても強いメッセージをもっている。是枝監督らしいね。僕はこの映画を堪能した」

「キャラクターが見事に描かれている。特に母親役がね。とても奥深い素敵な映画だ」

「とても気に入った。是枝監督は、感情の達人。特に最後の部分は、とても感動的。 彼はいつも、家族をテーマにした作品を作り出す。血のつながった家族、今ある家族、そして、自分で選ぶ家族を描く。どれが本当の家族なのかと私たちに語りかける」

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『ベイビー・ブローカー』(原題:Broker)

古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、是が非でも現行犯で逮捕しようと、静かに後を追っていくが…。
〈赤ちゃんポスト〉で出会った彼らの、特別な旅が始まる──。

監督・脚本・編集/是枝裕和
出演/ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨン
製作/CJ ENM
制作/ZIP CINEMA
制作協力/分福

日本公開/2022年6月24日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
提供/ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.
配給/ギャガ
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