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2022.05.24 12:00

ロシア政府の暗部に切り込む『ナワリヌイ』日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

プーチン政権を真っ向から批判する“反体制のカリスマ”の緊迫のドキュメンタリー『ナワリヌイ』の日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

ロシアの弁護士で政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイは、インターネット上でのプーチン政権への批判で国内外の注目を集め、若者を中心とした反体制派から熱烈な支持を寄せられるカリスマ。やがて政権の最大の敵となった彼は、不当な逮捕を繰り返され、2020年8月、移動中の飛行機内で、毒物により昏睡状態に陥りました。機体は緊急着陸し、搬送された病院でもナワリヌイは意識不明となっていましたが、やがて病院側の反対を振り切ってドイツへ移送され、そこで奇跡的に回復を遂げました。様々な憶測が飛び交う中、体調が戻り始めた彼は自ら調査チームを結成。自分に毒を盛ったのは一体何者なのか?暗殺未遂事件の影に潜む勢力を、信じられない手法を用いて暴いていくのでした──。

予告編は、ナワリヌイが独自調査で辿り着いたロシアの政府関係者に自ら電話をかけ、危険を顧みず「ナワリヌイだ」と正体を明かしたうえで「なぜ私を殺そうと?」と問い質す、まるでスパイ映画のワンシーンかのような衝撃的な場面で幕を開けます。ニュース映像とインタビュー映像を織り交ぜながら、彼がこれまでいかにして反体制派のリーダーとして支持を集め、政府にとってその名前を出すことがタブー視されるほどの脅威となっていったのかが語られていきます。平和と自由を求め戦争反対デモに参加する市民、打倒プーチンを掲げ団結を呼びかけるナワリヌイの力強い演説、毒物によって瀕死の状態に陥り緊急搬送された実際の速報映像などスリリングな場面が切り取られ、最後に彼がロシア国民に「諦めるな」という力強いメッセージを投げかけます。

ポスタービジュアルのキーとなっているのは、“ロシア国家 vs. ナワリヌイ”という迫力に満ちた構図。ロシア政府の象徴でありモスクワに位置する城塞・クレムリンが、まるでナワリヌイを突き刺そうとしているかのごとく天から鋭く迫っています。重々しいその姿は、ナワリヌイが挑むプーチン政権という存在がいかに強大で危険なものであるかということを暗示する一方で、彼の不屈の精神を宿したその背中が強固な覚悟と信念を感じさせるデザインになっています。

監督は、2019年トロント国際映画祭にて『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』がカナダのドキュメンタリー映画として初めてオープニング上映され絶賛を集めた、ビジュアルアーティストとしても活躍するダニエル・ロアー。暗殺未遂事件の直後からナワリヌイや家族、調査チームに密着し、本作を極秘裏に製作しました。

本年度サンダンス映画祭では観客賞、フェスティバル・フェイバリット賞の2部門を受賞。全米ではワーナー・ブラザース他が劇場公開、ヨーロッパ各地でも6月以降に上映が決定しており、早くも来年のオスカーへの期待も高まっている本作。米映画批評サイトRotten Tomatoesでは99%フレッシュを獲得しています(記事掲出時点)。

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『ナワリヌイ』(原題:Navalny)

2020年8月、シベリアからモスクワへ向かう飛行機が緊急着陸した。乗客の1人、プーチン政権への痛烈な批判で“反体制のカリスマ”として支持を集めるロシア人政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイが突然瀕死の状態に陥ったのだ。ナワリヌイはベルリンの病院に避難し奇跡的に一命を取り留めるが、何者かによって彼の飲み物にロシアの毒物“ノビチョク”が混入された毒殺未遂事件であったことが発覚する。プーチン大統領は即座に一切の関与を否定するが、ナワリヌイは自身の命を狙う者の正体を暴くべく、チームと命がけの調査を開始。緊迫の調査現場に極秘密着したカメラは、ナワリヌイが切り込む政府の強大な闇を映し出していく…。

製作/CNN Films、HBO Max
制作協力/Fishbowl Films、RaeFilm Studios、Cottage M
プロデューサー/オデッサ・レイ、ダイアン・ベッカー、メラニー・ミラー、シェーン・ボリス
製作総指揮/エイミー・エンテリス、コートニー・セクストン、マリア・ペヴチク
監督/ダニエル・ロアー
音楽/マリウス・デ・ヴリーズ
出演/アレクセイ・ナワリヌイ、ユリヤ・ナワリヌイ、マリア・ペヴチク、クリスト・グローゼフ、レオニード・ボルコフほか
2022年/アメリカ/ロシア語、英語/98分/日本語字幕:額賀深雪

日本公開/2022年6月17日(金) 新宿ピカデリー、渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほかロードショー
配給/トランスフォーマー
公式サイト
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