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2022.05.19 11:00

間宮祥太朗主演『破戒』場面写真15点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

1948年に木下恵介監督、1962年に市川崑監督と名だたる巨匠が映画化してきた島崎藤村による不朽の名作を60年ぶりに映画化した『破戒』の場面写真15点が解禁されました。

舞台は、まだ身分制度の影が残る明治後期。出自により、職業や住む場所を制限され、他の身分の人々との交際も許されず、不当に差別される時代。

丑松の父役・田中要次

瀬川丑松(間宮祥太朗)は、自分が被差別部落出身ということを隠して、地元を離れ、ある小学校の教員として奉職します。彼は、亡くなった父(田中要次)から「誰も信じるな。誰にも心を許すな。何があっても隠し通せ」と、その出自を隠し通すよう強い戒めを受けていました。

丑松の下宿先の寺の住職役・竹中直人

寺の尼役・小林綾子(右)

寺に奉公に入っている志保役・石井杏奈(右)

生徒に慕われる良い教師となったものの、出自を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで心を乱しつつ、下宿先の士族出身の女性・志保(石井杏奈)との恋に心を焦がす丑松。友人の同僚教師・銀之助(矢本悠馬)の支えはありながらも、学校では丑松の出自についての疑念も抱かれ始め、その立場は危ういものになっていきます。

丑松の親友であり小学校の同僚の銀之助役・矢本悠馬(右)

丑松の出自を疑う小学校校長役・本田博太郎(右)

被差別部落出身の思想家の猪子蓮太郎役・眞島秀和

苦しみのなか丑松は、被差別部落出身であることを公言して、差別を恐れず思想書の執筆や政治活動を行う思想家・猪子蓮太郎(眞島秀和)に傾倒していきます。

​​猪子宛に手紙を書いたところ、思いがけず猪子と対面する機会を得る丑松。猪子にならば自らの出生を打ち明けたいと思いながらも、結局猪子にすら、自分の出自を告白することができないまま。そんな中、猪子の演説会が開かれ、丑松は、「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪子の言葉に強い感動を覚えますが、猪子は演説後に政敵の放った暴漢に襲われます。

猪子なら自らの出生を打ち明けたいと思う丑松だが…

猪子の政治的宿敵である高柳役・大東駿介

演説後に政敵の放った暴漢に襲われる猪子

この事件がきっかけとなり、丑松はある決意を胸に、教え子たちが待つ最後の教壇へ立とうとします──。

丑松は決意を胸に最後の教壇へ

その先に明るい未来があると信じて…

主人公・丑松を気迫溢れる様子で演じ上げたのは、映画『東京リベンジャーズ』やドラマ「ファイトソング」(TBS)、「ナンバMG5」(フジテレビ)に出演するなど、多彩な活躍が目覚ましい間宮祥太朗。自らの出自に苦悩し、そして最後にはある告白をする難役に気迫の演技で挑みました。

脚本は『クライマーズ・ハイ』『孤高のメス』『ふしぎな岬の物語』で数々の受賞歴を誇る巨匠・加藤正人と『バトル・ロワイアルII鎮魂歌』の木田紀生が担当。監督は『発熱天使』や『みみをすます』の前田和男。

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『破戒』

瀬川丑松(間宮祥太朗)は、自分が被差別部落出身ということを隠して、地元を離れ、ある小学校の教員として奉職する。彼は、その出自を隠し通すよう、亡くなった父からの強い戒めを受けていた。彼は生徒に慕われる良い教師だったが、出自を隠していることに悩み、また、差別の現状を体験することで心を乱し、下宿先の士族出身の女性・志保(石井杏奈)との恋に心を焦がしていた。友人の同僚教師・銀之助(矢本悠馬)の支えはあったが、学校では丑松の出自についての疑念も抱かれ始め、丑松の立場は危ういものになっていく。苦しみのなか丑松は、被差別部落出身の思想家・猪子蓮太郎(眞島秀和)に傾倒していく。

猪子宛に手紙を書いたところ、思いがけず猪子と対面する機会を得るが、丑松は猪子にすら、自分の出自を語ることができなかった。そんな中、猪子の演説会が開かれる。丑松は、「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪子の言葉に強い感動を覚えるが、猪子は演説後、政敵の放った凶刃により命を落とす。この事件がキッカケとなり、丑松はある決意を胸に、教え子たちが待つ最後の教壇へ立とうとする──。

原作/島崎藤村「破戒」
脚本/加藤正人、木田紀生
監督/前田和男
音楽/かみむら周平
キャスト/間宮祥太朗、石井杏奈、矢本悠馬、高橋和也、小林綾子、七瀬公、ウーイェイよしたか(スマイル)、大東駿介、竹中直人、本田博太郎、田中要次、石橋蓮司、眞島秀和
企画・製作/全国水平社創立100周年記念映画製作委員会
制作/東映株式会社
制作プロダクション/東映株式会社京都撮影所
上映時間/119分

日本公開/2022年7月8日(金)より丸の内TOEIほか全国公開
制作協力・配給/東映ビデオ
公式サイト
©全国水平社創立100周年記念映画製作委員会