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2022.05.12 12:00

日本発オリジナルシチュエーションスリラー『#マンホール』2023年2月公開決定!

  • Fan's Voice Staff

『ライアーゲーム』『マスカレード・ホテル』の脚本家・岡田道尚と、『海炭市叙景』『私の男』の熊切和嘉監督がタッグを組んだ日本発のオリジナルシチュエーションスリラー映画『#マンホール』の製作が始動しました。

勤務先の不動産会社での営業成績はNo.1、社長令嬢との婚約も決まり、将来を約束された男・川村。結婚式前夜に開かれたサプライズパーティの帰り道、酩酊した彼は一人深いマンホールの底に落ちてしまう。深夜、穴の底で目を覚ました川村は、手元にある唯一の道具であるスマートフォンを駆使し、GPSで居場所を探り、警察や友人知人、さらにはSNS上の人々にまで助けを乞い、脱出を試みる。穴の中で次々に発生する恐ろしい出来事が容赦なく川村を襲う中、時間は無情にも進み、夜明けが迫ってくる。果たして川村は無事に穴から抜け出し、結婚式に出席できるのか──?

オリジナル脚本を手掛けた岡田は、『ライアーゲーム』シリーズ(10、12年)では、難解なオリジナルゲームを換骨奪胎し、観客に分かりやすく翻訳し、『マスカレード・ホテル』シリーズ(19、21年)では、東野圭吾氏の紡いだ複雑なトリックを2時間作品の中でまとめ上げるなど、仕掛けと構造で観客を楽しませることに長けた数少ない脚本家です。

世界に向けて独創的なアイデアで勝負できる日本発のジャンル作品を作り出す挑戦として位置づけられた本作。“ワンシチュエーション”、“主人公は結婚式前夜の新郎”、“武器はスマホのみ”、“2分に1度訪れる主人公のピンチ”、“SNSを駆使した問題解決”、“あっと驚くラスト”──これら狙いを有機的に機能させ、『#マンホール』という物語が生まれました。

監督を務めるのは、デビュー作の『鬼畜大宴会』(98年)に始まり、海外映画祭を席巻した『海炭市叙景』(10年)、『私の男』(14年)、『武曲 MUKOKU』(17年)などジャンルに捉われず多くの作品を世に放ち、国際的な評価を受ける熊切和嘉監督。緊張感のある日常描写に定評があり、人物に光を当てるだけではなく、内面の影をも見事に炙り出す演出にも長けた監督です。ジャンル映画への造詣と愛が深く、本作のビジュアル・ディレクションにも数々の往年の洋画作品へのオマージュがちりばめられています。

ハリウッドでは、スリラーやサスペンス作品は登竜門的な位置づけとされており、スティーヴン・スピルバーグ監督は、トラックがただただ追いかけてくるスリラー『激突!』(71年)で監督デビューし、クリストファー・ノーラン監督は時系列をシャッフルさせた『フォロウィング』(98年)、時間が逆行させるサスペンス『メメント』(00年)で観客の度肝を抜き、M・ナイト・シャマラン監督は『シックス・センス』(99年)1本で世界一ギャラの高い脚本家になりました。原作人気やバジェットの大きさに頼らず、独創的で斬新なアイデアが、作品の面白さ、成功に直結しているジャンルとして、『127時間』(10年)、『[リミット]』(10年)、『search/サーチ』(18年)、『THE GUILTY/ギルティ』(18年)など、近年も新たな切り口のヒット作が生まれています。

現在、撮影を終えてポスプロ段階に入っており、2023年2月に公開が予定されています。

以下、コメントが到着しています。

熊切和嘉(監督)
岡田さんの書かれた脚本は、挑戦的で、油断のならない、さながら「四畳半の迷宮」といった趣で、主人公が地獄を味わうには充分すぎるほど素敵に狂っていました。
ジャンル映画に触れる歓びを日々噛み締めながら、スタッフキャストみんなで夢中になってこの迷宮に挑みました。

岡田道尚(原案・脚本)
アイデアで勝負できるオリジナル映画が作りたい!かねてより、その想いで様々な企画を考えてきましたが、現在の日本では原作モノ・企画性・時代性などが優先されるあまり、アイデア重視のオリジナル作品は成立しづらい環境が続いています。その中で、ようやく実現に漕ぎ着けたのが映画『#マンホール』です。熊切監督はじめ、素晴らしいスタッフとキャストと共に作り上げた、日本では珍しい挑戦的な本作を日本だけでなくぜひ世界中の人たちに楽しんでもらいたいと思っています!

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『#マンホール』

監督/熊切和嘉
原案・脚本/岡田道尚 
制作プロダクション:ツインズジャパン 

日本公開/2023年2月 全国ロードショー
製作幹事・配給/ギャガ
©2023 『#マンホール』製作委員会