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2022.04.30 12:00

『カモン カモン』ホアキン・フェニックスが甥との絆を深める本編シーンが解禁!

  • Fan's Voice Staff

マイク・ミルズ監督によるA24製作映画『カモン カモン』より、ホアキン・フェニックス扮する主人公ジョニーと甥ジェシーが絆を深める本編シーン映像が解禁されました。

映像は、ニューヨークのピザ屋でジョニーとジェシー(ウディ・ノーマン)が交わす会話を切り取ったもの。普段は仕事で、アメリカ中の子どもたちをインタビューしてまわるジョニーですが、今回は立場が逆転し、ジェシーから質問を受ける側に。「なぜママと兄妹っぽくしないの?」「なぜ独りぼっちなの?」とストレートに問いを投げかけるジェシーに、おどけて「誰が気にする?答えは薄っぺら」とはぐらかすジョニーでしたが、真面目な顔で「パパが病気でママに別れろと?そう言ったの?」と尋ねるジェシー。言葉を詰まらせながらも、真剣な表情で、「人は自分の行動を完璧に理解しないこともある。でもママやパパを傷つけようとは思わない。君のことも。すべてがうまくいくように望んでいた」と説明。納得いかない様子のジェシーは、「ぺらぺら。ぺらっぺら」と返しますが、ピザ屋を後にした二人は手を握り、歩き始めるのでした──。

何かとぶつかり合う二人がぐっと距離を縮めるこのシーンは、本作のテーマを象徴する場面でもあり、ミルズ監督は「ジョニーが気づくのは、聞くことが“親”になる最短の道だということだ。ジェシーをより理解したいと思ったとき、彼はジェシーの遊びに参加し、その話に耳を傾けるようになる。それは僕自身の経験に基づくものだよ。僕が観る人に示したいのは、周りの人たちに好奇心を持つこと、そして周りの人たちを理解することの大切さだ」と語っています。

一方で、甥に振り回されながらも、歩み寄ることを止めない心優しい伯父を演じたフェニックスは、本作に込められたメッセージについて「この映画には、たとえ親でなくても、子どもに残す世界や取るべき行動について、僕たち大人が、子どもの未来に対して責任があるということを描いている。また、子どもを守ることを通して、人間としてより好奇心を持ち、オープンになることができるという考えも非常に興味深く感じるよ」と話しています。

なおロケ地となったピザ屋は、実際に存在するニューヨークの店「Scarr’s Pizza」で、「ジョニーがあのエリアで暮らしているという設定。“Scarr’s Pizza”は僕自身も大好きなピザ屋だよ。少し前にNYを訪れたんだけど、滞在中に2回も行ってしまった。インテリアも美しいし、僕にとっては特別な意味を持つエリアなんだ」とミルズ監督は明かしています。

ジェシーを演じたウディ・ノーマンは、「監督から、ホアキンをちょっと驚かせると言いますか、“質問で困らせて”という指示を受けていたんです。特にピザ屋さんでの場面は、困らせることを考えていっぱい質問をした場面で、ホアキンが必死に笑いをこらえているのが面白かった(笑)。顔が歪んで、今にも笑いだしそうな場面が印象深いです」と振り返っています。

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『カモン カモン』(原題:C’mon C’mon)

NYでラジオジャーナリストとして暮らすジョニーは、妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。LAの妹の家で突然始まったジェシーとの共同生活は、戸惑いの連続。好奇心旺盛なジェシーは、ジョニーのぎこちない兄妹関係やいまだ独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる一方で、ジョニーの仕事や録音機材に興味を示し、二人は次第に距離を縮めていく。仕事のためNYに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが……。

監督・脚本/マイク・ミルズ
出演/ホアキン・フェニックス、ウディ・ノーマン、ギャビー・ホフマン、モリー・ウェブスター、ジャブーキー・ヤング=ホワイト
音楽/アーロン・デスナー、ブライス・デスナー(ザ・ナショナル)
2021年/アメリカ/108分/ビスタ/5.1ch/モノクロ/日本語字幕:松浦美奈

日本公開/2022年4月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給/ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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