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2022.04.28 17:30

伊林侑香監督『幻の蛍』予告編が解禁!

  • Fan's Voice Staff

第17回大阪アジアン映画祭で好評を博した伊林侑香監督のデビュー作『幻の蛍』が7月9日(土)より新宿K’s cinemaにて、6月24日(金)よりJMAX THEATERとやまにて先行公開されることが発表され、予告編が解禁されました。

中川かなた(野岸紅ノ葉)は14歳の中学生。 両親の離婚により、転校した学校にも馴染めず日々を過ごしています。夏休みに入り、やることもなく母・奈保のスナックを手伝う毎日でしたが、母から 「夏休みの思い出作りに、おばあちゃんち行ってくれば?」と提案されます。気乗りしないまま祖母・吉乃の家を訪れたかなたを待っていたのは、離れ離れになった妹の有田すみれ(池田埜々耶)。久しぶりの再会に無邪気に喜ぶすみれとは対照的に、素直になれないかなた。どこかすれ違う姉妹でしたが、 妹の願いから今の季節には現れないはずの蛍を探しに行くことに。田を駆け、川を渡り、森を抜けた先に現れた奇跡とは──。

監督の伊林侑香は、富山県出身・在住の弱冠23歳。第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した伊吹一氏によるオリジナル脚本をもとに、2021年に全編オール富山ロケにて撮影を敢行し、夏休みの終わりに、煌めく思い出と消えることのない絆を取り戻す、現代の新しい家族の在り方を今一度考えるきっかけになるハートフルな冒険譚を完成させました。

100名を超えるオーディション参加者の中から富山県在住の野岸紅ノ葉が主人公・中川かなた役に、池田埜々耶がかなたの妹・有田すみれ役に抜擢され、岩井堂聖子、菊池亜希子、吉沢悠ら実力派キャストが脇を固めているほか、富山出身の椿原愛も出演しています。

公開に向けて、特典付き全国共通特別鑑賞券(価格:1,300円)の発売も決定。特典は、ロゴがデザインされたステッカーで、数量限定となります。

以下、主題歌「ホタル」を歌う中山うりと、北陸(石川県金沢市)出身で映画『もみの家』にも出演した俳優の田中美里、映画評論家の松崎健夫よりコメントが到着しています。

中山うり
ふつふつとした「あの夏」の感情が瑞々しく描かれていて、私はいつの間にか学校帰りに傘がなくて雨に濡れながら歩いたいつもの道を思い出していました。
この映画はしずかにやさしく私自身の「あの夏」と再会させてくれました。

田中美里(俳優) 応援コメント
なかなか自分の奥にある言葉は大切であるほど口に出す事はできないけれど、
ただ一緒に歩くだけでその一歩がせきとめていた気持ちを流してくれる。
雨が止んだ後の晴れ間は幻の蛍の様に優しい光でした。

松崎健夫(映画評論家) 応援コメント
我慢と不機嫌のあいだで揺らぐ達観と諦念。不平不満があるけれど、どうにもならないことは判っている。それに、誰かへ八つ当たりしていることだって判っている。何かを諦めかけているからこそ悟る、相手を推し量った“優しさ”の在り処がこの映画にある。

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『幻の蛍』

出演/野岸紅ノ葉、池田埜々耶、岩井堂聖子、山口詩史、椿原愛、保坂直希、菊池亜希子、吉沢悠 ほか
監督/伊林侑香
脚本/伊吹一
主題歌:中山うり 「ホタル」(A.O.I/Tuff Beats)
プロデューサー/福田賢志、保坂直希
制作プロダクション/合同会社コトリ
87分/5.1ch/ヨーロピアンビスタ/カラー/デジタル/DCP

日本公開/2022年7月9日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開
配給/イハフィルムズ
©「幻の蛍」製作委員会