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2022.04.27 8:00

倍賞千恵子主演『PLAN 75』予告編&本ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出された倍賞千恵子主演の映画『PLAN 75』の予告編と本ポスタービジュアル、新場面写真1o点が解禁されました。

予告編は、ホテルの客室清掃員として働くミチ(倍賞千恵子)が、〈プラン75〉のコールセンターからの電話を受け取る場面から始まります。「75歳以上の高齢者に、死を選ぶ権利を認め、支援する制度、通称〈プラン75〉が、国会で可決されました」と制度の施行を伝えるニュース音声が流れた後で、死の選択を迫られるプラン対象者のミチ、死を推奨する役所の申請窓口担当者のヒロム(磯村勇斗)、死を選んだお年寄りをサポートするコールセンターで働く瑶子(河合優実)ら、制度に翻弄される異なる立場の登場人物たちが描かれていきます。

働く意志があっても就職先が見つからず追い込まれていくミチ、自らの叔父が〈プラン75〉の申請に現れ戸惑うヒロム、対象者・ミチとの交流により自らが携わる制度に疑問を持ち始める瑶子ら登場人物たちの気持ちが揺れ動く様子が映像から伝わってきます。〈プラン75〉に翻弄される人々が行き着く先で見出した答えとは──?

脚本・監督は、本作が長編初監督作品ながら、2022年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品という快挙を成し遂げた早川千絵。是枝裕和監督が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を再構築、キャストを一新し、長編映画化しました。「経済的合理性を優先し、人の痛みへの想像力を欠く昨今の社会に対する憤りに突き動かされて生まれた映画です。倍賞千恵子さん演じるミチという女性の姿を通して、人が生きることを全肯定する。そんな映画にしたい」とコメントしています。

倍賞は脚本を読み、「最初は“酷い話”だと思ったのですが、物語の終盤でミチがある選択をする姿が描かれており、そこにものすごく心打たれ、惹かれて…それだけで出演を即決しました」と振り返っています。

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『PLAN 75』

世界でも速いスピードで高齢化が進んできた日本では、超高齢化社会に対応すべく75歳以上の高齢者が自ら死を選び、それを国が支援する制度〈プラン75〉が施行されることになった。制度の運用開始から3年──〈プラン75〉を推進する様々な民間サービスも生まれ、高齢者の間では自分たちが早く死ぬことで国に貢献するべきという風潮がにわかに広がりつつあった。
夫と死別後、ホテルの客室清掃の仕事をしながら、角谷ミチ(78歳)は⻑年⼀⼈で暮らしてきた。市役所の〈プラン75〉申請窓⼝で働いている岡部ヒロムや申請者のサポート業務を担当する成宮瑶子は、国が作った制度に対して何の疑問も抱かずに、業務に邁進する日々を送っていた。また、フィリピンから出稼ぎに来ていたマリアは高待遇の職を求め、〈プラン75〉関連施設での仕事を斡旋される。ある日、ミチは職場で高齢であることを理由に退職を余儀なくされる。職を失い、住む場所さえも失いそうになったミチは〈プラン75〉の申請手続きを行うか考え始め──。

出演/倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美
脚本・監督/早川千絵
脚本協力/Jason Gray
企画・制作/ローデッド・フィルムズ
製作/ハピネットファントム・スタジオ、ローデッド・フィルムズ、鈍牛俱楽部、Urban Factory、Fusee

日本公開/2022年6月17日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
製作幹事・配給/ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee