News

2022.04.15 11:00

『パリ13区』原作者エイドリアン・トミネの描き下ろしイラスト入り日本限定ビジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたジャック・オディアール監督作『パリ13区』の原作者であるエイドリアン・トミネの描き下ろしイラスト入り日本限定ビジュアルが解禁されました。

アメリカングラフィックノベルの旗手と呼ばれ、「漫画界のアカデミー賞」ことアイズナー賞も受賞しているトミネ。イラストレーターとしての顔も持ち、老舗雑誌「ニューヨーカー」の表紙で広く知られるほか、人気バンド「Yo La Tengo」や「WEEZER」のアートワークを手がけるなど、多方面で活躍。さらに最新作の自叙伝「長距離漫画家の孤独」が、A24と『ミッドサマー』監督のアリ・アスターのプロダクションによってアニメ化が決まるなど、注目を集めるアーティストの一人です。日本でもその人気は高く、漫画家でイラストレーターの江口寿史氏らがファンを公言しています。

今回のイラストは、元はアメリカ公開にあたりポスタービジュアル案として描き下ろされたラフスケッチの一つ。トミネのInstagramアカウントで公開されていたところ、日本版ビジュアルを手がけたデザイナーの大島依提亜氏からのラブコールにより、トミネが日本だけのために新たに描き下ろした、二人のコラボレーションによるビジュアルが完成しました。4人の主人公であるエミリー、カミーユ、ノラ、アンバー・スウィートがそれぞれの方向を向き、まさに物語の中で交差する人間模様を示唆する構図となっています。

今回のコラボレーションについて、大島氏は次のようにコメントしています。「待望のジャック・オディアールの新作に関われるというだけで狂喜乱舞なのに本作の原作が敬愛しているエイドリアン・トミネと聞いてすっかり舞い上がってしまいました。であれば!とダメ元で、日本版オリジナルポスター用に描き下ろしをお願いできないか聞いてもらったところ快く引き受けて頂き、最高な絵を仕上げて下さいました。よっしゃあぁ!トミネからのリクエストは“日本語が大好きなので日本語のタイトルも入れて欲しい”とのこと。舞台となるパリ13区の中華街の看板をイメージした日本語タイトルロゴを入れました」

本作の元となったトミネによる3つの短編は、ポルノ女優にそっくりなことで悩む女性を描いた「アンバー・スウィート」、コメディアンを目指す口下手で吃音の少女と家族の物語「キリング・アンド・ダイング」、オペレーターをクビになり、気晴らしのいたずらを始める「バカンスはハワイへ」。

フランス映画界の最前線を走るセリーヌ・シアマ、レア・ミシウスと共に、舞台をパリに移して珠玉の3編を1本の美しい群像劇へと進化させたジャック・オディアール監督。トミネの原作について監督は、「その簡潔さや思慮深さ、気まぐれで哀愁に満ちた登場人物、巧みな省略、そして、人間一人ひとりを小さな深淵のように底知れない存在として捉えている点に、私は心惹かれた」と絶賛しています。

4月22日(金)の公開初日には、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺にて本ビジュアルのステッカーが入場者特典として配布されるほか(数量限定、なくなり次第終了)、本ビジュアルをデザインしたオリジナルグッズが当たるSNSプレゼントキャンペーンも実施される予定(詳細は公式Twitterにて)。

==

『パリ13区』(原題:Les Olympiades)

監督/ジャック・オディアール
脚本/ジャック・オディアール、セリーヌ・シアマ、レア・ミシウス
出演/ルーシー・チャン、マキタ・サンバ、ノエミ・メルラン、ジェニー・ベス
原作/「アンバー・スウィート」「キリング・アンド・ダイング」「バカンスはハワイへ」エイドリアン・トミネ著(「キリング・アンド・ダイング」「サマーブロンド」収録:国書刊行会)
2021年/フランス/仏語・中国語/105分/モノクロ・カラー/4K 1.85ビスタ/5.1ch/英題:Paris, 13th District/日本語字幕:丸山垂穂/R18+

日本公開/2022年4月22日(金)、新宿ピカデリーほかにて全国公開
提供/松竹、ロングライド
配給/ロングライド
©︎ShannaBesson
©PAGE 114 – France 2 Cinéma