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2022.04.08 12:00

『魂のまなざし』7月15日公開決定!

  • Fan's Voice Staff

フィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベックの画業と人生を決定づけた1915年から1923年を描いた 『魂のまなざし』が、7月15日(金)より順次公開されることが決定しました。

モダニズムを代表する画家のひとりとして近年世界的に注目を浴びるヘレン・シャルフベック (1862~1946)は、フィンランドで最も敬愛されるモダニズム画家。病気から快復した少女をみずみずしく描いた《快復期》や、死に至る晩年まで自らを見つめ描き続けた自画像の数々に代表される彼女の作品は、多様なスタイルを取り入れつつも、寄り添うような親密さとメランコリー、静謐な美しさと力強さをどれも一貫して讃えています。その時代を超越した驚くべき現代性から、近年では世界的再評価が進み、2015年には日本で初の回顧展「ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし」が、2019年にはイギリスの国立ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで展覧会が開かれました。

本作『魂のまなざし』が焦点を当てる1915年から1923年は、彼女の画業と人生を決定づけた時代。抑圧的な家庭や男性社会に臆せず、名誉よりも内から湧き出る情熱に従うシャルフベックの姿が、北欧の透明な光に輝く自然や街並みとともに全編美しい映像で描かれています。

画家として、女性として、一人の人間として自律的に生きるシャルフベックを演じるのは、第63回ベルリン国際映画祭でシューティング・スター賞を受賞したフィンランドの女優ラウラ・ビルン。

監督はビヨンセ、セリーヌ・ディオン、ケリー・クラークソンなど数々のミュージック・ビデオを手掛けてきたアンティ・ヨキネン。監督2作目『Purge』(12)は、本作と同じくラウラ・ビルンを主演に起用し、第85回アカデミー賞外国語映画賞フィンランド代表に選ばれました。

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『魂のまなざし』(原題:Helene)

1915年、ヘレン・シャルフベックは、高齢の母親とともに田舎で暮らす、いわば忘れられた画家だった。それでもヘレンは湧き出してくる情熱のためだけに絵を描き続けていた。すべてが変わったのは、ある画商が訪ねてきて彼女が描き溜めていた159点のすばらしい作品を発見、大きな個展開催に向けて動き出したからだ。しかし、ヘレンの人生で最も重要な転機は、画商が紹介した19歳年下の青年エイナル・ロイターとの出会いによってもたらされる…。

監督/アンティ・ヨキネン
出演/ラウラ・ビルン、ヨハンネス・ホロパイネン、クリスタ・コソネン、エーロ・アホ、ピルッコ・サイシオ、ヤルッコ・ラフティ
2020年/フィンランド・エストニア/122分/字幕:林かんな

日本公開/2022年7月15日(金)Bunkamuraル・シネマ他にて順次公開
配給/オンリー・ハーツ
後援/フィンランド大使館
応援/求龍堂
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