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2022.04.06 8:00

「エリック・ロメール監督特集上映 四季の物語」メインビジュアルが解禁!濱口竜介監督よりコメント到着!

  • Fan's Voice Staff

5月13日(金・祝)〜6月2日(木)の日程で開催される「エリック・ロメール監督特集上映 四季の物語」のメインビジュアルがお披露目され、映画監督の濱口竜介より「全作傑作!」との檄文が到着しました。

生涯にわたって女性を描き続けたヌーヴェル・バーグの巨匠エリック・ロメール。〈六つの教訓話〉シリーズ、〈喜劇と格言劇〉シリーズに続くこの〈四季の物語〉は、穏やかな別荘を舞台に女性たちの奇妙な諍いを描く『春のソナタ』、3人の女性の間で揺れ動く、シリーズで唯一男性が主人公の『夏物語』、40代女性の恋と友情をテーマにした『恋の秋』、運命に弄ばれながら愛を探す主人公を見つめた『冬物語』から構成される珠玉のシリーズです。

70歳を超え、円熟期を迎えていたロメールが捉える恋愛模様や感情の機微、等身大の人々を描く瑞々しく繊細なタッチは、時代を超えて観客に愛され続けています。

上映スケジュールは4月25日以降に公式サイトに掲載される予定です。

濱口竜介(映画監督)コメント
同年代のフランスを捉えた最後の連作となった「四季の物語」において、エリック・ロメールは老練というよりむしろ過激なまでの軽やかさで、ささやかな陰謀と偶然が織りなすダンスを示す。この世界と、生を愛する術を探す人は皆、このシリーズの中にそれを見出すはずだ。全作傑作!

上映作品

『春のソナタ』(原題:Conte de printemps)

哲学教師の女性、パーティーで出会った女の子、それから彼女の父親とその恋人…パリの家とフォンテーヌブローの別荘で、女たちの奇妙な諍いが始まる。美しい春の庭で繰り広げられる、三人の女と一人の男の恋愛ゲーム。
1989年/フランス/カラー/107分
©1989 Les Films du Losange

『夏物語』(原題:Conte d’été)

ヴァカンスを恋人と過ごすため、リゾート地へやってきたガスパール。クレープ屋で働くマルゴと親しくなるが、そんな中パーティーで知り合ったソレーヌとも急接近。そんな中恋人もやってきて……。『海辺のポーリーヌ』とセットで語られることも多い、ロメール最後の夏休み映画。
1996年/フランス/カラー/114分
©1996 Les Films du Losange

『恋の秋』(原題:Conte d’automne)

親友同士のイザベルとマガリ。イザベルは夫の死後独身を貫いているマガリを心配するが、ワイン畑を営む彼女に焦る様子はない。対照的な二人の関係や、ペアの相手が入れ替わる様など、『友達の恋人』との対応関係も面白い恋と友情の話。
1997年/フランス/カラー/112分
©1997 Les Films du Losange

『冬物語』(原題:Conte d’hiver)

フェリシーは旅先で知り合ったシャルルと運命的な恋に落ちるが、旅から戻ったあと、彼に教えた自宅の住所の間違いに気が付く。運命に弄ばれながら本物の愛を探し求める女性の信念と、やがて訪れる奇跡を描く。
1991年/フランス/カラー/114分
©1991 Les Films du Losange

2022年5月13日(金・祝)〜6月2日(木)ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催!
配給/マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
公式サイト