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2022.03.24 12:00

『カモン カモン』ホアキン・フェニックス&マイク・ミルズ監督の初タッグ秘話が到着!

  • Fan's Voice Staff

NY拠点のラジオジャーナリストと、9歳の甥の新たな絆を描いたA24製作映画『カモン カモン』の主演ホアキン・フェニックスとマイク・ミルズ監督の初タッグ秘話と、メイキング写真2点が解禁されました。

かねてよりホアキン・フェニックスとの仕事を熱望していたミルズ監督。「彼の出演作を観る度に、いつか一緒に仕事をしたいと思っていた。彼がどれだけインテリジェントで、クリエイティブな意味でずば抜けた才能があるのか、それに絶対にありきたりなことだけはしたくないのもよく分かる。彼みたいな俳優は僕が最も好きな俳優なんだ」と説明。

一方、映画出演に対してこだわりのあるフェニックスは、「僕が映画の出演を決める時、その監督がこれまでどんな作品を作ったのかはそれほど大事ではない。監督と会ってみて僕が好きになれる人かどうかってことが大事」と言い、本作の脚本を読んだところ「非常に興味深くて、無限の可能性があるように感じたのは大きかった。今振り返ってみても、この物語では、自分が共感できると思えるような瞬間とか感情がたくさん描かれている」と気に入り、監督に会うことを決意。

まずはランチを共にすることになった二人でしたが、フェニックスは開口一番「この映画はすごく面白そうだけど、僕にはできない。どうやって演じればいいのか分からないんだ」と監督に告げたそう。そこで二人は、お互いを理解するために台本を一緒に読み込むことに。フェニックスが監督の家を訪ねて、フェニックスがジョニー役、その他全ての役をミルズ監督が演じたそうで、何ヶ月もかけて、時には4~5時間かける日もあったとのこと。

ミルズ監督は「物語を検証し一緒に台本を練り上げていった。その中で、お互いの経験や考えについても語り合った。子どもとは、大人とは、家族とは、兄妹ってどんなものかってことをね。そういうことを繰り返すうちに、彼のことをどんどん好きになっていった」と振り返っています。

こうしたプロセスを経て、ようやく出演に対して首を縦に振ったフェニックス。その決め手について「ミルズ監督となら一緒に仕事ができるって思えた。つまり、一緒に何かクリエイティブなことができると思えた。僕から今までとは違う何かを掴み出してくれるのかどうか、僕に何か新しい視点をくれるのかどうか、ってことだね」と語っています。

ミルズ監督は、フェニックスとの友情を感じた一方で、「映画に出てくれるのかどうかは実際の撮影が始まるまで全く分からなかった」とも明かしています。

長い準備期間を経て築いた二人の関係性は、撮影に入り揺るぎないものに。監督は、現場でのホアキンの見事な演技に何度も驚かされたといい、「ホアキンは、演じていると思われることが嫌いで、リアルに感じられるものがあればあるほど、自由に演じることができる。だから彼と一緒に仕事をすることになってから、そういう感情が自然に起こるような状況を構築するようにした」。

さらにミルズ監督は、ジョニーというキャラクターが『ジョーカー』などホアキンがこれまで演じてきた役と全く違うことにも触れ、「それは強く意識していた。ホアキンは頭がいいんだ。これは180度違う人物像だと分かっていて、それは僕にとっても有利に働いた」とコメント。「この作品でホアキンは新境地を見せていると思う」と太鼓判を押しています。

フェニックスは、そんなミルズ監督の髪型からもインスピレーションを受けたといい、監督の私服や靴も拝借し、出演。「ミルズ監督には温かさと繊細さがあり、それがキャラクターにも反映されている。彼は見た世界に影響を受け、物事を強く受け止める人」と、監督から受けた役作りへの影響を語っています。

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『カモン カモン』(原題:C’mon C’mon)

NYでラジオジャーナリストとして暮らすジョニーは、妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。LAの妹の家で突然始まったジェシーとの共同生活は、戸惑いの連続。好奇心旺盛なジェシーは、ジョニーのぎこちない兄妹関係やいまだ独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる一方で、ジョニーの仕事や録音機材に興味を示し、二人は次第に距離を縮めていく。仕事のためNYに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが……。

監督・脚本/マイク・ミルズ
出演/ホアキン・フェニックス、ウディ・ノーマン、ギャビー・ホフマン、モリー・ウェブスター、ジャブーキー・ヤング=ホワイト
音楽/アーロン・デスナー、ブライス・デスナー(ザ・ナショナル)
2021年/アメリカ/108分/ビスタ/5.1ch/モノクロ/日本語字幕:松浦美奈

日本公開/2022年4月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給/ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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